今日のVERITAS

相変わらずの風景

土曜の午後のヴェリタスは賑やかだ。入れ替わり立ち替わり生徒が質問に来たり、入塾希望者が相談に来たり、受付が開くと同時に自習に来る生徒もいる。今朝は早くから、新しい講師養成のための模擬授業も行われていた。生徒が来る前の静かな教室から、より良い授業のための真剣なやりとりが聞こえてくる。かたや世界を見渡せば、ウクライナでの戦争は収束の兆しを見せず、日本を含む多くの国々が史上初の猛暑に見舞われている。一方国内では追い討ちをかけるように誰も予想しなかった惨事が起こり、コロナは新株BA.5が猛威を振るい感染者が急増。これだけ想定を超えるできごとが頻度高く起こる日常だからこそ、ここに来れば「当たり前に」生徒たちが安心して質問できる場、楽しく議論できる場、講師・職員たちが学び合える場を作っていきたい。今日も数々のやり取りやいつも通りの風景からそんな風に思えたことに感謝である。

2022-07-17T16:21:35+09:002022年7月17日|

サードプレースとしてのヴェリタス

一般的に学習塾といえば、受験のための、補習のための、先取りして学びたい人のための、などさまざまな目的のために学習する場であると言えよう。しかし、ヴェリタスはそれだけではなく、ここに通う生徒たちにとって、家庭でも学校でもない第三の居場所を提供できたらと思う。実際受付横の講師室では、講師と生徒はもちろん、さまざまな年齢の人たちや違う学校から通う友達と、勉強の話、どうやってものを覚えるかの話、なんのために学んでいるか、友達関係の話、学校活動との両立の相談、あらゆる話題が飛び交っている。多様な人々との多様な出会いや交流を通して、教室とはまた一味違う空気を呼吸できる場にしていきたい。

2022-05-16T03:28:01+09:002022年5月16日|

ヴェリタスの春(春期講習・新中一数英スタート・卒業式)

ヴェリタスでは1月にスタートした春学期が終わり、内部では校内模試の実施、そして昨日からは「春期講習」がスタートしました。同時に2月に体験授業を行ってきた新中一のみなさんは、小学校卒業より一足早く早速授業がスタートしています。ヴェリタスの授業を見て思うのは、授業に「活気」があること。以前自分は活気がある授業とは先生のパフォーマンスが上手で、なんとなく楽しそうな授業をイメージしていましたが、ヴェリタスの「活気」は少し違います。講師が派手なパフォーマンスをするわけでも、高速で覚えられるノウハウやメソッドを伝えるわけでもありません。なので一見地味ではありますが、生徒の様子を見て思います。確かに頭を動かしている、と。それは講師一人一人が「学問に誠実に向き合っている」その空気が教室にいる生徒たちに伝わっているからではないでしょうか。学問に誠実に向き合う、とはどういうことか、あらわれる形は各講師によって違います。しかしどんな形であれ、ヴェリタスの授業を通し、効率やスピードではない「学問のたのしさ」や「たのしみ方」を若いみなさんに少しでも伝えられたら、それはこれからの「勉強」が「学問」になる種を蒔いていることになるのだろうと思います。希望の春にこのような感想を持てたことに感謝です。

2022-03-16T18:38:04+09:002022年3月16日|

「塾で人生が決まる?」

2月1日付の朝日新聞で「塾で人生が決まる?」と題し、少子化にもかかわらず過熱する受験競争の実態を伝え「進学塾」がその原因の一旦を担っているのではないかというテーマで論じていた。ヴェリタスも言わずもがな「塾」であり「受験科」もあり、業種といえば「学習塾」の部類に入るが、いわゆる受験競争の合格メソッドを提供する「進学塾」とは異質であることをこの記事を読み再認識した。そんなヴェリタスに新しい仲間を迎えるため、2月6日には新中学一年生を対象に体験授業とカリキュラム説明会を行った。「パズルのピースがはまったようにわかってすごく気持ちよかった」「その答えになるのはどうしてなのかという論理がこれから大事になっていくのだなと知ることができました」「具体的な根拠からその答えにたどり着く理由を教えてくださって、とてもその問題に納得がいき、わかりやすかったです」など、表現は様々だが、2時間足らずの体験授業を通しヴェリタスが伝えようとしていることをしっかりと受け止めている小学校6年生の感想に驚かされた。また、体験授業後に行われたカリキュラム説明会に出席した保護者の方からも「卒業生のお話を伺い学ぶ姿勢についても学ぶことができ、受験だけでなく今後役に立つと思いました」「学びのモチベーションを友人とともに高めあう雰囲気にとても好感を持ちました」「昔自分が覚えた時には、わからないままひたすらただ覚えたことも、今さら納得できる内容でした」などの感想が集まった。私も進学塾で人生は決まると考えたことはないが、ヴェリタスでの出会いはものの見方や考え方を広げ、ひいては人生を変える可能性もあるのではないか、ヴェリタスの在校生や卒業生を見ていて日頃感じていることを実感できた1日だった。2022年度、1人でも多くの新しい同志の皆様とともにそんな場を作っていけたらと考えている。

2022-02-11T09:11:02+09:002022年2月10日|

1ヶ月あってできないことは1年かけてもできない

共通テストを終え、受験生は国公立2次試験に向けて取り組む時期に入りました。ヴェリタス受験科も各種の直前講習を終えた生徒の皆さんが自習に訪れています。2次まで最後の1ヶ月、健康に気をつけて、妥協せず各々の取り組めますように。表題の「1ヶ月やってもできないことは1年やってもできない」は受験前の三箇条の一つ、自分もこの1ヶ月そんな覚悟で過ごしてみようと思いを新たにしました。昨日は湯島天神でお参りをしてきました。一足早い紅梅や蝋梅も咲いていました。ヴェリタスには中学一年生から6年間通った人も、受験科から1年間だけ通った人もいますが、いつの間にかどこかしらヴェリタスらしさを醸しながら、穏やかな雰囲気の中で受験を迎えている姿が印象的です。昨年に引き続き今年はコロナ感染にも気をつけなければならず、受験生には酷な状況が続いていますが、備えを怠らず蓄えてきた力を存分に発揮できるようにと願っています。

2022-01-30T18:18:52+09:002022年1月30日|

カラフルの一部分

あっという間に年があけ、2022年になりました。明けましておめでとうございます。さて、暮れから年明けにかけて、ヴェリタスは行事が目白押し。冬学期修了の校内模試、冬期講習、基礎科は学期を終えての発送、そして大掃除。明けたと思えば開講日、とお正月気分も束の間、日常が戻ってきました。昨年を表す漢字は「金」だそうで、オリンピックや大谷翔平選手の活躍が影響しているとか。ちなみにヴェリタスを色に例えるとなんだろうと考えますと、迷わず「カラフル」と言えるのではないかと思います。講師も生徒も個性的な人が、それぞれ居心地の良い場所。それぞれが思い思いのスタイルで学べる場所。誰もが誰かと同じであることに腐心したり、違うことを否定したりするのではなく、その違いを尊重できる場所でありたい、と思います。

2022-01-10T18:09:49+09:002022年1月10日|

勉強は楽しい・・・だから受験も頑張れる

9月から始まった冬学期、今週でどのクラスも最後となります。特に受験科のみなさんにとっては、1月から始まったクラスの最終講、思いもひとしおです。ヴェリタスで人気の理科一年完成コースは文字通り受験前の1年間で、受験に臨める力を身につけてしまおうというスピードクラス。だからと言って、テスト攻略の早道とは真逆の内容。「そんなことまでいる?」というレベルまでやってしまう、そうです。卒業生インタビューでも、在校生インタビューでも皆が口を揃えて言っているの「遠回りが逆に近い」「<参考>がむしろためになる」「大学の授業が余裕」など、はその裏付けかと。単に受験を成功させるメソッドを超えた何かを掴んでいる様です。とはいえ、受験本番目前は誰もが緊張し、気持ちも落ち着かないと思いますが、ヴェリタスで培った「勉強は楽しい!」と思える感覚を忘れず後1ヶ月足らず、頑張って欲しいと思っています。

2021-12-22T17:08:46+09:002021年12月22日|

「説明を聞いてとてもワクワクした」(受験コース説明会参加者アンケートより)

先週に引き続き今週は外部生向けに「受験コース説明会」を開催しました。ヴェリタスの受験コースは1月からスタートする1年完成コース。まずこの一年のカリキュラムの全体像をお話しし、その後数学、英語、理科(物理・化学・生物)、国語の各講師からの説明、そして卒業生からの話を聞きました。参加者の感想には「1年間で履修を終わらせることができるという説明に根拠があり納得できた。」「説明を聞いてワクワクした。早く数学・理科の授業を受けたい。」「原理から学ぶにとても共感しました。」と言う声も。また「勉強を始めるのが4月からでいいと思っていたため、楽観視していたことに気づけた。」「実際に通われている方のお話を聞くことができて、イメージがつきやすかった。」「パンフレットで見た通りの塾だと思った。」などこの1年間のイメージやヴェリタスを身近に思っていただけたことが感じられ、嬉しく思いました。とても小さな塾ですが、一人一人を大切にして、受験であってもその先につながる学びを目指している塾です。自ら望んで、深く、楽しく、一緒に学べる仲間を募集しています!

2021-11-15T10:38:43+09:002021年11月15日|

“暗記が苦手な人”集合!

前回更新からあっという間に1ヶ月経ってしまいました。毎年この時期には、新年度に向けた新しいパンフレットを作成しています。中身は全て手作り。構成も少しずつ変えながら、ヴェリタスを知りたい、という方により見やすく、伝わりやすい形にできるように工夫しています。中でも毎年更新している在校生、卒業生インタビューは、写真撮影はもちろんインタビューも講師と生徒の共同作業。生徒が日頃心で感じたことを本人の声として引き出すか、には毎回苦戦しますが、その声を聞くにつけ、ここでやっていることの意味を感じることができます。“大っ嫌いだった数学がいつの間にか楽しくなってたんですよ”“モヤモヤしてたものがスッキリして”“とにかく暗記が苦手で・・”“授業に出るたびに無敵になっていく気がするんですよね”と。予想を超えた心の声が聞こえた時は鳥肌が立つ思いです。塾なのに、受験なのに、ギスギスした雰囲気は皆無。逆にまず浮かぶのは楽しく学んでいる姿。そして、意外とみんなの口から聞かれるのが“暗記が苦手だ”という共通点。勉強を暗記で済まさず楽しむ、楽しいから続けられる、これからもそういう塾でありたいし、現にそうなっていることがこのパンフレットを手に取ってくださる方にお伝えできれば、と思っています。

2021-10-22T10:01:16+09:002021年10月22日|

本当に学びたいのは物事の本質

偶然だが、朝日新聞の声欄にこんな投稿があるのを見つけた。「化学の授業で、炎色反応について学習した。炎の色の変化とその反応を示す元素の組み合わせを語呂合わせで覚えるという物だった。落下運動を扱った物理の授業では、重力や重力加速度について教わった。このような授業ではいつも歯痒い思いをしている。なぜなら、語呂合わせや単なる事実の羅列を知りたいのではなく、化学反応が起こる仕組みや重力の原理について深く学びたいからである。物事の本質に触れず、暗記を求められるだけの授業では感動がないし、知的好奇心も阻害される。何より、勉強の目的が見えてこない。試験でいい点数を取らせることしか目的としてないように見える・・(後略)」と…16歳の高校生が綴る。大人の我々より勉強の本質をよっぽど見抜いているのではないか。大人は兎角子供に安全な進路を歩んで欲しいと思うばかりに、より短時間で、より簡単にその道に到達するであろう方法を提供しているつもりでいるのではないか。その場だけ通用すれば良い知識や、テストの点をあげることばかりに注視した要求に辟易している子供達がいることを忘れてはいないだろうか。自分も一親として、自戒の念をこめつつ、塾ながら物事の本質を教えようとしているヴェリタスの試みに偽りはないと、日々楽しそうに勉強をしている講師、生徒たちに教えられている。

2021-09-23T23:41:56+09:002021年9月22日|
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