2024年度高2生向けに無料体験授業を実施させていただきます。先着順とさせていただき、定員になり次第締切とさせていただきますので、お早めのお申込みをお願いいたします。また、1講座から申し込み可能です。
講座紹介
2024年高3向け受験コースの詳細は下記リンクをクリックしてください。
無料体験授業
数学 11月10日(日)軌跡領域 講師:菊竹 潤 10:00~11:30
数学 11月17日(日)整数 講師:林 晃大 12:30~14:00
英語 11月10日(日)長文読解(要約)講師:升野 優 14:30~16:00
英語 11月17日(日)長文読解(要約)講師:升野 優 10:00~11:30
化学 11月10日(日)新課程入試問題 講師:伊佐 拓実 12:30~14:00
化学 11月17日(日)新課程入試問題 講師:伊佐 拓実 14:30~16:00
※英語・化学の体験授業は、各回とも同内容となっております。
当講座チラシの英文問題の解説
解答「黙れ!次に馬について質問したら、腫れるまでぶつぞ!」
この英文を解釈するには、大きく分けて二つほど大事なポイントがあります。
まず、”Ask about horses again”の部分です。この部分を解釈する上でのポイントは「命令文」です。ここを「馬についてもう一度尋ねなさい」と、一番最初に習う命令文の意味に機械的に当てはめてしまうと、意味もあまりしっくりこないでしょうし、第一そのあとに接続詞もなしに”I’ll slap ~”という節の構造(主語と述語動詞のセット)が現れることの説明がつきません。そこで、「直後に節構造がある」ことを手掛かりに別の解釈の可能性を探りましょう。するとこの命令文は、「もし馬についてもう一度尋ねたら」という、仮定の意味を表す用法と解釈すれば辻褄が合いそうだとひらめけるはずです(※1)。
次に、”I’ll slap you red!”の部分を考えます。ここでのポイントは「文型」です。この文章を第3文型(SVO)で解釈しようとすると、「S = I」「V = will slap」「O = you」までは良いのですが、”red”の解釈がうまく行きません。”red”は名詞もしくは形容詞として用いられる単語であり、名詞の使い方は「S(主語),V(述語動詞),O(目的語),前置詞の目的語のどれかになる」、形容詞の使い方は「名詞を直接修飾するか、C(補語)になる」ですが、第3文型の解釈ではこれらのいずれの可能性とも相容れないからです。そこで、別の文型を考えましょう。第1文型(SV)、第2文型(SVC)は同様の考え方をすればあり得ないことがわかります。理屈上残っているのは、第4文型(SVO₁O₂)、第5文型(SVOC)の可能性です。この二択はどのように絞ればよいでしょうか。ここで、各文型に備わっている「大まかな意味」を手掛かりにしてみましょう。第4文型の大まかな意味は「”O₁ have O₂”という関係が成り立つようにSがVする」であり、第5文型の大まかな意味は「”O be C”という関係が成り立つようにSがVする」です。これに照らし合わせると、第4文型での解釈は「私は”you have red”という関係が成り立つようにひっぱたくつもりだ(??)」、第5文型での解釈は「私は”you are red”という関係が成り立つようにひっぱたくつもりだ」になりますが、ここまでくれば第5文型の解釈の方が妥当であるとわかるでしょう(※2)。きちんとした日本語に直せば、「私は君を赤く腫れるまでひっぱたくつもりだ」となります。
以上の二点を組み合わせると、全文の解釈として、最終的には「だまれ!もし馬についてもう一度尋ねたら、赤く腫れるまでひっぱたくぞ!」という訳が浮かび上がります。
単語という観点から見ればこの英文はさほど難しくはありませんが、正確に解釈できた人はそう多くないはずです。このような「〈例文としてよく扱われる英文〉から逸脱した文」を不安定な勘に頼らず毎回正しく解釈するには、①漏れのなき網羅的な文法知識 ②文法知識を運用するための原理の理解 の両方が必要不可欠です。この英文をうまく解釈できなかった人は、少なくとも一方の要素が欠けていることになります。VERITASではこの「文法の知識と運用」を、暗記だけではなく「理解する」ことをひとつの理念として掲げています。その他の理念やカリキュラムに関しては、以下の受験科コースガイドブックをご覧ください。
※1「〈命令文~〉, and/or …」で「~しろ、そうすれば/さもなくば…」という意味を表す用法を習ったことならあるはずです。この用法の派生だととらえることができますね。ちなみに日本語でも同様に、「もう一度あいつのことを口にしてみろ!命の保証はないぞ!(≒もう一度あいつのことを口にすれば、命の保証はないぞ!)」のように、「命令」を用いて「仮定」の意味を表すことがあります。
※2”slap”という動詞が第5文型をとるなんて聞いたことがない!と思う方も多いかもしれません。しかし、その知識はここでは必要不可欠というわけではありません。というのも「動詞の用法が文型を決める」という考え方だけではなく、「文型が動詞の用法を決める」という考え方もまたできるからです。例えば、makeという動詞は第1文型から第5文型まですべての文型をとりますが、実際に動詞のmakeが用いられた英文に出会った時、そのmakeの用法を確定させるためには文型を判断しなければならないのと似たような話と言えるでしょう。いろいろ考えることが多くて面倒だ、と思うかもしれませんが、慣れてしまえば無意識に処理できるようになります。
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