東京大学理科3類
森 昌史 さん(広島学院高等学校卒業)

95%から100%にする難しさ

数学や物理は元々好きな科目だったのに、どうしても理3に受かりたい、満点とりたい、と思ったとき、どうあがいても行き詰まってしまったんです。完全には点数になっていかなくて。ぶっちゃけ95%くらいは完成していたつもりなのに、その最後の5%が埋められない。そんな悩みが解決された場所がヴェリタスでした。今までは、一回解いた問題は興味をなくす、そんな感じで。だからいろんな問題を解き散らかしていた感じでした。でも、同じ問題でも、こんなにも見方が変わるんだ、という発見が授業に溢れていたんです。

解き方よりも、構造をとらえる

例えば、特に、軌跡領域とか最大最小とかがそうだったのですが、ぐちゃぐちゃしてても解けてしまえばいい、綺麗な解答例をみててもふーんくらいだったのですが、「式の世界と図形の世界をどうやって行ったり来たりしているか、その構造をとらえることがキーだ」みたいなことを、最初の授業で言われたんです。半信半疑で、そういう視点で見てみると、俄然、ぐちゃぐちゃした解き方も、綺麗な解き方も、どちらも面白くなる。同じ文字固定でも、これは動かす範囲を狭めているのではなく、調べる範囲を狭めているのか!、とか、ここで、順像から逆像に転じているから、だから図形の世界から式の世界よりにうつったのか、とか。こういう、メタというか、木ばっか見ず、森も見るというか、そういうことを重ねれば重ねるほど面白くなり、軌跡領域なら、どうやっても解けるだろう、どんな問題でも満点とれる、と思えるようになっていったんです。