お知らせ
- 修了試験・クラス分け試験のお知らせ 11月18日
- 【重要】春学期受講申込フォーム復旧のお知らせ 11月14日
- 【重要】春学期受講申込フォーム不具合のお知らせ 11月13日
- 2024年度 直前講習のご案内 11月12日
- 2025年春学期 受講受付開始のお知らせ 11月11日
- 2025年 受験コース説明会 開催のお知らせ 11月4日
原理から学ぶ塾
なぜこんなことを学ぶのか?
なぜこれで解けるのか?
一緒に考える仲間ができる場所。
数学・英語・国語科は、基礎コースと受験コースに分かれています。(*物理・化学・生物科は受験コースのみ)
基礎コースとは?(案内はこちらへ)
概念構築の歴史的追体験を中心に行い、原則として前提知識を問わないコースです。主な受講対象者は中1〜高2の方です。
受験コースとは?(案内はこちらへ)
一年後に大学受験を迎える方を対象とし、独力で解けるために必要なことを網羅するコースです。主な受講対象者は高3・高卒の方です。
数学科・進度状況カード
分かることと解けることは、同じではなく、分かっていても解けないこともあれば、解けていても分かっていないことがあります。
この二つを徹底的に結びつけることが重要です。基礎コースでは、『分かること』をメインに、受験コースでは、『解けること』をメインに扱います。
今日のヴェリタス
相談室を再開しました
ヴェリタスでは兼ねてから学習相談室として、受講生により近い存在の先輩やヴェリタスの卒業生に学習や学校生活の相談に乗ってもらう場を設けてきた。コロナ禍で対面での接触が難しかったことがあり、一時はオンラインで行ってきたが、10月中旬より、2号館3階受付横の講師室の一角に「相談員コーナー」を設け、毎日相談員を置いて試運転を開始した。すでに質問や相談に訪れた生徒も多数。質問大歓迎のヴェリタス育ちの卒業生ということもあり、安心して疑問を持ち出せる。相談員は主にヴェリタスを卒業した大学生、大学院生。生徒との距離も近く、丁寧に教えてくれる。受講している授業の質問はもちろん、学校の課題などの相談にも乗れるのでぜひ大いに活用してもらいたいと考えている。
書評
『人生に期待するな』(北野武著、扶桑社、2024年)
評者:田中恭平(ヴェリタス英語科講師)
あれは9月のことであった。高校時代から、私がその縦横無尽の活躍に圧倒されるしかなかった、さる高名な人物が、ネット上の誹謗中傷や有力者たちの政治的思惑にひどく翻弄され、自殺した。生前、かの女は時めいていたのである。この社会の周縁に常に身を置いてきたし、しかも全然そこから出る気がない私のような人間から見たら、このかたは、高校の同期の中で1番、輝いてみえていた。私はかの女の死のことを聞き、高校時代、物理学の実験でこのかたとペアになると、このひとにほとんどの作業を代行してもらっていたことを即座に想いだした。私が当時、物理学の授業を聞いていな過ぎて、実験で使いものにならなかったからである。そしてあのときの感謝の念と、反省の念が込み上げた。おそらくかの女は、私のことなど覚えているはずもなかったが、私は覚えていた。
そして、いつも以上にふさぎこみ、その後しばらく放心していた私だったが、ふと、自分があるドラマを、すがるように、見ていることに気がついた。『ツイン・ピークス』というドラマである。高校で一番の美少女であるローラさんがある日、なぜか、河原で突然、変死体で見つかる。その原因を村のみんなで考えてみると、だんだん人間の最奥部に眠る、闇と優しさとが、対をなしながら怪奇現象とともに噴き出してくるという、錯乱した内容のドラマである。誰が犯人か、なんてことはどうでもよくて、少女の死によって人々の心が根底から揺さぶられ、普段考えることが難しかったことをみんなが直視するようになる。そのことが重要なのである。数話ぶんみていたら、私もだんだんそのドラマの中の登場人物たちと同じように錯乱してきて、本駒込の本屋にふらりと入っていった。今思えば、私は何かしら、人間のくすしき最奥の光と闇とを抉り出すような言葉を、求めていたのだと思う。そんなおりに出会ったのがこの本『人生に期待するな』(北野武著、扶桑社、2024年)であった。(全文はこちら)