Level X (LX) – 全16回+冬期集中授業10時間

文法を4ヶ月で概観する

受験コースで文法を総整理する前段階として、基本的な文法概念を整理・確認していきます。厳選された最低限の例文を通じて、抽象的理解を目指します。授業では板書を写すというよりも、話を聞いてテキストにメモをとってもらう方式を採用します。
主語と動詞(SV)で構築される英語の文章を分析的に把握するために、最も重要な分類である「品詞」に始まり、動詞の作り出す構造(「五文型」)、動詞の形式が示す「時制」「相」「法(助動詞)」「態」を扱ったのち、文の結合(「接続詞」「関係詞」)を学びます。その後SVをミニマムに表現できる「準動詞(不定詞・動名詞・分詞)」、形容詞・副詞の示す「比較」を扱い、少し戻って「法」を掘り下げ、そして周辺的ですが込み入った領域である「否定」「倒置」「冠詞・限定詞」を扱います。

■自由英作文で英語表現と思考力を鍛える
自由英作文を書くためには、正しい英語表現を記述する英語力、トピックについての知識、論理的思考力、そして説得的な文章を書く構成力が必要です。本講義では、説得的な議論に必要な論理とは何かを学んだ後、自由英作文のテーマについて議論し、考える時間を取ります。そうすることで、代表的なトピックについて理解を深めることができ、内容の伴った自由英作文を書けるようになります。出来上がった英作文については、その一つ一つの是非を全員で検討し、英語表現の添削はもちろんのこと、文全体の論理の筋が通っているかも細かく精査します。

■長文を内容までしっかりと読解する
英語の長文を読むときにありがちなのが、英語表現のみを追い英文を理解することだけに満足し、その内容を吟味しないことです。しかしこれでは長文の内容から学びを得る機会を失ってしまいます。短文の精読と違い、長文には「主張」とそれを支える「論理構造」があります。そこで、本講義では自由英作文のテーマに関連した長文を読み込み、どのような主張がどのような論理の下で展開されているのかを、理解できるようにします。そして自分がその言説に納得できるか、納得できないのであればどこが受け容れられないのかまで細かく検討していきます。長文を深く読解し、内容について自分の意見を持つ癖をつけることで、英語力のみならず、しっかりとした国語力、批判的思考力を身につけることを目指します。

開講日

2024年9月9日(月)
以後毎週月曜日 17:30~

カリキュラム概略

第1回 語句節・文の要素・品詞
第2回 基本五文型
第3回 時制・相
第4回 助動詞
第5回
第6回 接続詞
第7回 関係詞
第8回 to不定詞(1)
第9回 to不定詞(2)
第10回 動名詞
第11回 分詞
第12回 比較
第13回 仮定法
第14回 否定
第15回 倒置
第16回 冠詞・限定詞
冬期集中授業