東京医科歯科大学医学部医学科
市川 椋雅 さん(麻布高等学校卒業)

カッコがいい

ヴェリタスの板書って、よく括弧書きで、内心考えていることを書くじゃないですか。最初、僕はそういうのはいらないと思って写してなかったんですけど、なんか授業受けているうちに、これ、実はすごいんじゃないか、結果より括弧書きの思考のプロセスの方が大事なのではと思うようになりました。ああ、なるほどこういう流れで、こう疑問を持ったから、この手法でいくのかっていう感じで。あと、迷いとか葛藤とかも教えてくれる、普通の授業って、あたかもこう解くのが当たり前だ、というように進むけど、そうじゃないんだって、歴史上の偉い学者でも、こんな迷いや葛藤がありながら進んできたのか、そういうことがわかるようになるんです。だから、自分でやってて、ヴェリタスに通っていない他の教科の勉強もガラっと変わったんですよ。曖昧な部分を残さず、飛躍せず、丁寧に扱う、行間に括弧書きを書き込むような気持ちで。

問題が解けるということだけでなく、頭が使えるようになる

こういう勉強の仕方をしてて一番楽しいのは、解けた解けないということだけでなく、頭が使えるようになることだなと思います。運動で言うなら自分の体つきが変わっていく時のような。例えば、論理をあれだけ丁寧にやった4月とか、本当にあれがよかったなと思います。自分が思っている以上に、論理って意識しないと穴だらけになる、論理を見直すことが、結局、今まで嫌いだった答案の見直しや、文章の読み直しにつながることを知りました。自分の頭の癖とかも。あと、ディスカッションの授業での、話し方の作法とかめちゃくちゃ役に立つなあって思ってます。ひたすら相手の思ってることを相手の立場で吸収して、その上にのせるみたいなことをよくやってたじゃないですか。そういう頭が使えるようになる勉強をやっていたことが、直前の医科歯科への志望校変更にも大学の傾向に関係なく対応できたんだと思います。