東大文・理科合格のための国語対策クラス
京大などの国立大や、国公立医学部、共通テスト対策も個別に対応
開講日
2024年1月6日(土)
以後毎週土曜日 14:30~16:30
問題演習については、全て受講者の志望に沿って個別に対応し、全員が同じ問題を解くことはありません。共通テストのみの方は年間を通して共通テスト形式の評論・小説・古文・漢文を繰り返し演習します。
国立二次試験に国語が課される大学(東大・京大・一橋大・お茶の水女子大・千葉大など)を志望される方は、共通テストとそれぞれの大学の二次試験を組み合わせた演習形式となります。一橋大では、一般的な古文漢文の代わりにに明治文語文を扱い、早稲田などの私大文系志望者も同様ですから、必要のない問題を一律に解かされることはありません。
現代文・古文・漢文の比重についてもクラスで一律ではなく、各自の達成度に応じて比重を変えます。例えば、現代文に比べて古典の得点率が極端に低い場合は、ある程度のレベルに向上するまでは古典の演習が続き、評論よりも小説が不得手という人にも同様の対応をします。
国語の記述問題は最も独習し難い分野ですので、国立二次の記述式問題は毎回添削を施し、点数化して返却します。『解答は一つではないことがいっぱいある。我々が知りたいのは、解答を導くまでのプロセスであり、そのプロセスが3つ、4つあっても良い』という東大理事・副学長のコメントにもある通り、記述式問題に対しては、客観的で複合的な視点からの評価と添削が是非とも必要です。
あらゆる知的行為をつかさどる、言語的感性と素養を錬成
全ての科目のベースラインを底上げする役割を担う
何となくわかるけど成績が伸びない
誰もが現代文に抱く感想です。大抵の人は「何となくわかる」ので危機感を抱かず、そして、「どうせ次は全く別の文章が出る」からと、わからない原因も追及せずに、ほったらかしにしてしまいます。ここに現代文低迷の原因が潜んでいるのです。
現代文における誤答には、みなさんの18年間生きてきた「思いこみ」が集約されているといっても過言ではありません。「何となくわかったつもり」の「思いこみ」です。その程度のあやふやな理解でも、日常生活ではそこまで大きな不自由を来しません。しかし、「わかったつもり」は所詮、「つもり」。「理解した」とは程遠いものであり、今後、大学なり社会なりで行う議論、文章活動では、大きく足をひっぱります。それを防ぐ最後の時が、この大学受験なのです。
使い慣れた日本語ですが、この「思いこみ」を払拭するために、もう一度初心に戻って、文章の伝達のルールを見直し、自分自身の理解の仕方を見直すこと、このことが現代文の勉強に他なりません。
授業では、「文章=作者から読者への伝達」、「解答=出題者とのコミュニケーション」という前提からスタートします。実際の文章の読解を通して、「読むための原理」「解くための原理」という普遍的なルールを学び、自分自身で様々な文章に運用していくことで定着を図ります。同一テーマについて<現代文だけ>もしくは<小論文だけ>とせず、実は<読むこと>と<書くこと>の両輪をバランスよくまわすことがが、効率的な実力アップに必要不可欠なことです。
春学期 1月〜3月
1月
第1講 | 同格関係を見抜く – 具体と抽象 |
第2講 | 対比関係を見抜く – 二項対立と相対化 |
第3講 | 主張の型を知る – 肯定と否定のヴァリエーション |
第4講 | 全体へと読みつなぐ – 要約の方法 |
2月
第5講 | 絶対と相対 |
第6講 | 主観と客観 |
第7講 | 近代をめぐる概念 |
第8講 | 「言葉」を疑う |
3月 [春学期集中授業]
春学期に学習した現代文固有の論理展開法をコンパクトにまとめ、整理しなおすために特化した題材を使用する問題演習。全5講。
夏学期 4月〜7月
II 現代思想を理解するのに必要な知識を手に入れる
実は論理を身につけただけではまだ足りません。たとえば、「構造主義の限界」を論じた文章を読む際に、構造主義が何かわかっていないと当然内容はさっぱりでしょう。このような現代思想の基本的な理解を深めることは、とても重要なことです。逆に、様々なテーマについての背景的 な知識があれば、理解は大きく助けられます。また、これと並行してこの期間は、I の再確認・運用を繰り返し、「読むための原理」の定着を図ります。
センターのみ、私大のみの受験を考えているので、本番では択一型の問題しか出ないのですが、記述対策は必要あるのでしょうか?
択一型の問いに、確実な精度で答える為には、実は記述型の訓練が必要です。「次の選択肢の中から最も適当なものを選びなさい」が択一型の形式ですが、選択のための基準づくりなしには、結局は勘に頼ることになり、その日のコンディションによって成績がふらふらになります。記述対策はまさに、このく基準)作りの訓練として不可欠なものなのです。
4月
第1講 | 価値観の黒幕I – 科学と技術 |
第2講 | 価値観の黒幕II – 要素論 |
第3講 | 自然と人間の関係I – 理念とイデオロギー |
第4講 | 自然と人間の関係II – 合理性と非合理性 |
5月
第5講 | 近代から現代へI – 日常と非日常 |
第6講 | 近代から現代へII – 仕事と遊び |
第7講 | 日本論I – 文化の越境 |
第8講 | 日本論II – 日本と西欧 |
6月
第9講 | 自己へのまなざしI – 近代における自己 |
第10講 | 自己へのまなざしII – 自分を語るということ |
第11講 | 体の不思議I – 脳死と心臓死 |
第12講 | 体の不思議II – 私の身体は私の意志に従う? |
7月
第13講 | 歴史とは何かI – 「歴史」と「過去」に楔を打ち込む |
第14講 | 歴史とは何かII – 歴史を語る主体、読む主体 |
第15講 | 生と死I – 私が死ぬこととあなたが死ぬこと |
第16講 | 生と死II – 「正常」と「異常」 |
夏期集中 8月
III 「解くための原理」を理解する
文章が作者から読者への伝達ならば、設問と解答は出題者と皆さんとのコミュニケーションです。春学期と夏学期を通じて蓄積してきた、文章がもつ論理展開の的確な把握法と、文章理解に奥行きをもたせる現代思想の理解を強力な後ろ盾として、文章の精確な読解を行うだけでなく、読み取った情報と自らの理解を、他社にわかりやすく伝達させてゆき技法を、この時期から磨きこんでいきます。冬学期から開始される本格的なテストゼミナールを前に、この時期は「出題意図の把握と適切な対応法」を中心に論じ、実際の問題を素材として使用しながら、個々の回答作成法を洗練させます。
8月 [夏学期集中授業]
夏学期に学習した現代思想の枠組を整備し、具体的な設問の要求を見抜くために実践的問題演習。全5講。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。毎週、さまざまな領域から出典され、その領域特有の多様な文体を持つ文章を題材とした、高度な実践レベルの論述問題に取り組んでもらいます。
これにぶれることなく安定的に対処するには、これまでに蓄積してきた
I 「論理展開の手法」
II 「現代思想の知識」
III 「出題意図の把握と適切な対応法」
を総動員し、適切なときに適切な仕方で運用することが必要となります。解説では、この総合的運用の手法を提示しながら、問題文で傍線部とされた難解な叙述を誰にでも理解できるわかりやすい表現で解釈伝達する答案作成の模範を示します。これを自ら反復実践する経験を積んでもらうことで、どんなジャンル・テーマ・文体の文章が出題されても揺らぐことのない、精確な読解力と明確な表現力の両方を完成させます。
9月〜12月
9月以降はテストゼミナール形式となります。
[option] 小論文添削討論日曜講座
10月から12月開講
添削実施テーマ
- B 生命医療系
- B1 告知
- B2 死の定義は科学的に決定されるべきか文化的に決定されるべきか
- B3 脳とコンピューターの差は何か
- B4 遺伝子診断
- P 思想哲学系
- P1 自然保護は何を守ろうとしているのか
- P2 創り出される歴史
- P3 脳とコンピューターの所は何か etc
好きなテーマの会に参加できます。
春学期 1月〜3月
1月
第1講 | 同格関係を見抜く – 具体と抽象 |
第2講 | 対比関係を見抜く – 二項対立と相対化 |
第3講 | 主張の型を知る – 肯定と否定のヴァリエーション |
第4講 | 全体へと読みつなぐ – 要約の方法 |
2月
第5講 | 絶対と相対 |
第6講 | 主観と客観 |
第7講 | 近代をめぐる概念 |
第8講 | 「言葉」を疑う |
3月 [春学期集中授業]
春学期に学習した現代文固有の論理展開法をコンパクトにまとめ、整理しなおすために特化した題材を使用する問題演習。全5講。
夏学期 4月〜7月
II 現代思想を理解するのに必要な知識を手に入れる
実は論理を身につけただけではまだ足りません。たとえば、「構造主義の限界」を論じた文章を読む際に、構造主義が何かわかっていないと当然内容はさっぱりでしょう。このような現代思想の基本的な理解を深めることは、とても重要なことです。逆に、様々なテーマについての背景的 な知識があれば、理解は大きく助けられます。また、これと並行してこの期間は、I の再確認・運用を繰り返し、「読むための原理」の定着を図ります。
センターのみ、私大のみの受験を考えているので、本番では択一型の問題しか出ないのですが、記述対策は必要あるのでしょうか?
択一型の問いに、確実な精度で答える為には、実は記述型の訓練が必要です。「次の選択肢の中から最も適当なものを選びなさい」が択一型の形式ですが、選択のための基準づくりなしには、結局は勘に頼ることになり、その日のコンディションによって成績がふらふらになります。記述対策はまさに、このく基準)作りの訓練として不可欠なものなのです。
4月
第1講 | 価値観の黒幕I – 科学と技術 |
第2講 | 価値観の黒幕II – 要素論 |
第3講 | 自然と人間の関係I – 理念とイデオロギー |
第4講 | 自然と人間の関係II – 合理性と非合理性 |
5月
第5講 | 近代から現代へI – 日常と非日常 |
第6講 | 近代から現代へII – 仕事と遊び |
第7講 | 日本論I – 文化の越境 |
第8講 | 日本論II – 日本と西欧 |
6月
第9講 | 自己へのまなざしI – 近代における自己 |
第10講 | 自己へのまなざしII – 自分を語るということ |
第11講 | 体の不思議I – 脳死と心臓死 |
第12講 | 体の不思議II – 私の身体は私の意志に従う? |
7月
第13講 | 歴史とは何かI – 「歴史」と「過去」に楔を打ち込む |
第14講 | 歴史とは何かII – 歴史を語る主体、読む主体 |
第15講 | 生と死I – 私が死ぬこととあなたが死ぬこと |
第16講 | 生と死II – 「正常」と「異常」 |
夏期集中 8月
III 「解くための原理」を理解する
文章が作者から読者への伝達ならば、設問と解答は出題者と皆さんとのコミュニケーションです。春学期と夏学期を通じて蓄積してきた、文章がもつ論理展開の的確な把握法と、文章理解に奥行きをもたせる現代思想の理解を強力な後ろ盾として、文章の精確な読解を行うだけでなく、読み取った情報と自らの理解を、他社にわかりやすく伝達させてゆき技法を、この時期から磨きこんでいきます。冬学期から開始される本格的なテストゼミナールを前に、この時期は「出題意図の把握と適切な対応法」を中心に論じ、実際の問題を素材として使用しながら、個々の回答作成法を洗練させます。
8月 [夏学期集中授業]
夏学期に学習した現代思想の枠組を整備し、具体的な設問の要求を見抜くために実践的問題演習。全5講。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。毎週、さまざまな領域から出典され、その領域特有の多様な文体を持つ文章を題材とした、高度な実践レベルの論述問題に取り組んでもらいます。
これにぶれることなく安定的に対処するには、これまでに蓄積してきた
I 「論理展開の手法」
II 「現代思想の知識」
III 「出題意図の把握と適切な対応法」
を総動員し、適切なときに適切な仕方で運用することが必要となります。解説では、この総合的運用の手法を提示しながら、問題文で傍線部とされた難解な叙述を誰にでも理解できるわかりやすい表現で解釈伝達する答案作成の模範を示します。これを自ら反復実践する経験を積んでもらうことで、どんなジャンル・テーマ・文体の文章が出題されても揺らぐことのない、精確な読解力と明確な表現力の両方を完成させます。
9月〜12月
9月以降はテストゼミナール形式となります。
[option] 小論文添削討論日曜講座
10月から12月開講
添削実施テーマ
- B 生命医療系
- B1 告知
- B2 死の定義は科学的に決定されるべきか文化的に決定されるべきか
- B3 脳とコンピューターの差は何か
- B4 遺伝子診断
- P 思想哲学系
- P1 自然保護は何を守ろうとしているのか
- P2 創り出される歴史
- P3 脳とコンピューターの所は何か etc
好きなテーマの会に参加できます。
古き日本語の地層を掘り下げ、言語的感性に豊かなふくらみを
日本語の淵源をたどり、いまの国語力の確かな足場を提供
古典は、現代語の母体であり、同じく日本語から成っています。従って、何となく、読めたという感覚を抱きやすいものです。しかし、その感覚は、現代語・現代常識に拠ったものであり、膨大な時間を隔てた古典の世界とは大きく異なります。日常的な言語感覚への安易な寄り掛かりは、皆さんを誤読へと誘導する落とし穴となるものです。
I 語学として古典と向き合う
このような状態を脱するためには、知っている日本語として扱うのでなく、別の言語としてつまり、一度、古典を語学として見直し、その手法を用いて向き合う必要があります。文法や語彙の蓄積によって英語を勉強してきたように、古典文法や語彙を皆さんの中に蓄積すればよいのです。英語に比べれば、文法・語彙ともに非常に少ない量でマスターすることが可能です。
II 古典という文学作品を味読する
実は、I ではまだ不十分です。古典の世界では、何がどうであるという読み取った事実が現代と同じ意味を持ちません。それは世界観が異なるためです。例えば、空が白んだり鶏が鳴いたりという事実は夜明けを表すと同時に、恋人との別れの時刻を意味します。このような内容を精読するためには、古典の世界観-古典常識-を手に入れる必要があります。授業では、歴史の流れの中に古典常識を位置づけ、古典作品が生み出された時代背景とともに講義していきます。
文法・語彙・古典常識の三本柱を完成させ、その力を様々な文章に繰り返し運用する。これが、古典における最も効率的かつ正統的な方法です。この方法によって身に付いた読解力は、内容の正確な読解を可能にするのみならず、文学作品としての古典を味読する面白さを実感させてくれるはずです。
学校でやった文法を覚えても、全然読めるようにならないのですが・・・。
おそらく学校では、文法問題(文法に関することをきく問題)のための文法の解説の比重が多いのでしょう。しかし、文法をやることの最大の意義は、未知の文章を文法を手がかりにして意味をとることにあります。古典受験科では、文法事項を、新しい文章を読む為にどう生かすかという視点で、常に授業を行います。併せて、現代語と異なる語彙、現代と異なる古典世界の常識を網羅し、文法、語彙、常識の三つの武器を成します。
使用テキスト:
「読むための理論 ―古文・基本編―」
「読むための理論 ―古文・教養編―」
「読むための理論 ―漢文・基本編―」
「読むための理論 ―漢文・教養編―」
春学期 1月〜3月
I 解釈技法の基礎を完成
– 文法・敬語をどう利用するか –
文法事項を中心に文章を読むための基本原理を身に付けます。授業では、これを、無味乾燥な量的暗記に頼るのではなく、文法はどのような役割を担っているのか、言葉の意味はどのようにして定まったのかという原理から考えます。これによって、意味あるものとしての生きた文法体系と語彙を手に入れることができます。
1月・2月
古文
古文の学習方法 | |
第1講 | 最低限の省略と決まり事 |
第2講 | 長いものは短く |
第3講 | 文のレベルを区別する – 会話文と地の文 – |
第4講 | 短いまとまりを正確に読む ① S+Vを明らかにする |
第5講 | ② Vに付属する語を判別する |
第6講 | ③ 敬語を克服する |
第7講 | 文章を正確につなぐ・埋める |
第8講 | 精確に読む |
漢文
漢文の学習方法 | |
第1講 | 中国語の文構造 |
第2講 | 困った時の訳し方の手順 |
句法 | |
第3講 | この字を見たらどうする? (再読文字) |
第4講 | この字を見たらどうする? (否定) |
第5講 | この字を見たらどうする? (使役・受身) |
第6講 | この字を見たらどうする? (如と若) |
第7講 | この字を見たらどうする? (反語と抑揚) |
第8講 | その他注意すべき字 (強調と比喩) |
3月 [春学期集中授業]
古文
無視できる敬語
和歌 ―枕詞・序詞・掛詞・縁語―
文脈をつなぐ ―指示語―
精確に訳出する
漢文
第1講〜第8講を踏まえた問題演習
夏学期 4月〜7月
II 古典の世界観を手に入れる
ジャンル・時代を通して様々な文章を読み、古典に特有な世界観や常識を学びます。実際の文章を読むに際して、1~3月に蓄えた文法力を運用し、定着を図ります。また、この時期は、毎週、単語テストを行い、語彙力の強化を目指します。
4月
古文
古典の世界観 | |
第1講 | 仏教説話─世界の動き方─ |
第2講 | 歴史物語─権力の所在─ |
第3講 | 世俗説話─天皇家と藤原家─ |
第4講 | 随筆─漢詩文の位置─ |
漢文
中国史 | |
第1講 | 春秋戦国時代 |
第2講 | 秦帝国 |
第3講 | 漢の建国 |
第4講 | 三国時代・隋・唐 |
5月
古文
恋愛の形 | |
第5講 | 結婚までの道程 |
第6講 | 歌物語─恋愛のルール─ |
第7講 | 和歌─男女のかけひき─ |
第8講 | 日記─幸福と不幸の見抜き方─ |
漢文
基本の思想 | |
第5講 | 儒家 |
第6講 | 法家 |
第7講 | 道家 |
第8講 | 思想文の型 |
6月
古文
物語の読み方・様々な文章 | |
第9講 | 源氏物語 |
第10講 | 芸能について |
第11講 | 武者の世の到来と無常感 |
第12講 | 鎌倉時代の文学 |
漢文
漢詩 | |
第9講 | 漢詩のルール① |
第10講 | 漢詩のルール② |
第11講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する① |
第12講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する② |
7月
古文
様々な文章 | |
第13講 | 軍記物語 |
第14講 | 俳諧 |
第15講 | 近世の文学 |
第16講 | 国学 |
漢文
様々な文章 | |
第13講 | 説話 |
第14講 | 随筆 |
第15講 | 手紙 |
第16講 | 史実 |
夏期集中 8月
III 定着と発展研究
古文においては、既に学んだ古典文法・語彙。古典常識を、漢文においては、文構造、漢詩、中国文学史、用法等の復習と定着を兼ね、まず、2題の例題を解いてもらい、解説を加えていきます。次に、その例題を踏まえて、より高度な入試問題、あるいはそれをさらに発展させた研究問題を解いてもらい、解説を加え、9月以降のテストゼミに接続する能力を養成します。
8月 [夏学期集中授業]
古文
第1講〜第16講を踏まえた古典常識の再認識と様々な形式の問題演習。全5講。
漢文
第1講〜第16講を踏まえた問題演習。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
9月以降は、古文・漢文とも計16回の本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。どんなジャンルや時代の作成にもかかわらず、これまで蓄積した語彙、文法、古典常識を駆使することによって、自力で一文一文、ごまかしや飛躍、勝手なつじつま合わせのない、正確な解釈をとる訓練を反復してもらいます。また、このテストゼミ16回を通じて、どんな作品が出題されても、制限時間内で逸脱のない安定した解釈力を発揮できるように、主要な作品のジャンル・テーマを網羅してもらいます。特に、和歌(枕詞、序詞、掛詞など景色と心情が重なった描写法)を読み取る力や、老子、荘子の用いる比喩などの漢文独特の世界観を作品を通して体感する力の完成度を高めます。
9月〜12月
9月以降は、テストゼミナール形式となります。
春学期 1月〜3月
I 解釈技法の基礎を完成
– 文法・敬語をどう利用するか –
文法事項を中心に文章を読むための基本原理を身に付けます。授業では、これを、無味乾燥な量的暗記に頼るのではなく、文法はどのような役割を担っているのか、言葉の意味はどのようにして定まったのかという原理から考えます。これによって、意味あるものとしての生きた文法体系と語彙を手に入れることができます。
1月・2月
古文
古文の学習方法 | |
第1講 | 最低限の省略と決まり事 |
第2講 | 長いものは短く |
第3講 | 文のレベルを区別する – 会話文と地の文 – |
第4講 | 短いまとまりを正確に読む ① S+Vを明らかにする |
第5講 | ② Vに付属する語を判別する |
第6講 | ③ 敬語を克服する |
第7講 | 文章を正確につなぐ・埋める |
第8講 | 精確に読む |
漢文
漢文の学習方法 | |
第1講 | 中国語の文構造 |
第2講 | 困った時の訳し方の手順 |
句法 | |
第3講 | この字を見たらどうする? (再読文字) |
第4講 | この字を見たらどうする? (否定) |
第5講 | この字を見たらどうする? (使役・受身) |
第6講 | この字を見たらどうする? (如と若) |
第7講 | この字を見たらどうする? (反語と抑揚) |
第8講 | その他注意すべき字 (強調と比喩) |
3月 [春学期集中授業]
古文
無視できる敬語
和歌 ―枕詞・序詞・掛詞・縁語―
文脈をつなぐ ―指示語―
精確に訳出する
漢文
第1講〜第8講を踏まえた問題演習
夏学期 4月〜7月
II 古典の世界観を手に入れる
ジャンル・時代を通して様々な文章を読み、古典に特有な世界観や常識を学びます。実際の文章を読むに際して、1~3月に蓄えた文法力を運用し、定着を図ります。また、この時期は、毎週、単語テストを行い、語彙力の強化を目指します。
4月
古文
古典の世界観 | |
第1講 | 仏教説話─世界の動き方─ |
第2講 | 歴史物語─権力の所在─ |
第3講 | 世俗説話─天皇家と藤原家─ |
第4講 | 随筆─漢詩文の位置─ |
漢文
中国史 | |
第1講 | 春秋戦国時代 |
第2講 | 秦帝国 |
第3講 | 漢の建国 |
第4講 | 三国時代・隋・唐 |
5月
古文
恋愛の形 | |
第5講 | 結婚までの道程 |
第6講 | 歌物語─恋愛のルール─ |
第7講 | 和歌─男女のかけひき─ |
第8講 | 日記─幸福と不幸の見抜き方─ |
漢文
基本の思想 | |
第5講 | 儒家 |
第6講 | 法家 |
第7講 | 道家 |
第8講 | 思想文の型 |
6月
古文
物語の読み方・様々な文章 | |
第9講 | 源氏物語 |
第10講 | 芸能について |
第11講 | 武者の世の到来と無常感 |
第12講 | 鎌倉時代の文学 |
漢文
漢詩 | |
第9講 | 漢詩のルール① |
第10講 | 漢詩のルール② |
第11講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する① |
第12講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する② |
7月
古文
様々な文章 | |
第13講 | 軍記物語 |
第14講 | 俳諧 |
第15講 | 近世の文学 |
第16講 | 国学 |
漢文
様々な文章 | |
第13講 | 説話 |
第14講 | 随筆 |
第15講 | 手紙 |
第16講 | 史実 |
夏期集中 8月
III 定着と発展研究
古文においては、既に学んだ古典文法・語彙。古典常識を、漢文においては、文構造、漢詩、中国文学史、用法等の復習と定着を兼ね、まず、2題の例題を解いてもらい、解説を加えていきます。次に、その例題を踏まえて、より高度な入試問題、あるいはそれをさらに発展させた研究問題を解いてもらい、解説を加え、9月以降のテストゼミに接続する能力を養成します。
8月 [夏学期集中授業]
古文
第1講〜第16講を踏まえた古典常識の再認識と様々な形式の問題演習。全5講。
漢文
第1講〜第16講を踏まえた問題演習。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
9月以降は、古文・漢文とも計16回の本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。どんなジャンルや時代の作成にもかかわらず、これまで蓄積した語彙、文法、古典常識を駆使することによって、自力で一文一文、ごまかしや飛躍、勝手なつじつま合わせのない、正確な解釈をとる訓練を反復してもらいます。また、このテストゼミ16回を通じて、どんな作品が出題されても、制限時間内で逸脱のない安定した解釈力を発揮できるように、主要な作品のジャンル・テーマを網羅してもらいます。特に、和歌(枕詞、序詞、掛詞など景色と心情が重なった描写法)を読み取る力や、老子、荘子の用いる比喩などの漢文独特の世界観を作品を通して体感する力の完成度を高めます。
9月〜12月
9月以降は、テストゼミナール形式となります。
東大文・理科合格のための国語対策クラス
京大などの国立大や、国公立医学部お共通テスト対策も個別に対応
開講日
2025年1月11日(土)
以後毎週土曜日 14:30~16:30
問題演習については、全て受講者の志望に沿って個別に対応し、全員が同じ問題を解くことはありません。共通テストのみの方は年間を通して共通テスト形式の評論・小説・古文・漢文を繰り返し演習します。
国立二次試験に国語が課される大学(東大・京大・一橋大・お茶の水女子大・千葉大など)を志望される方は、共通テストとそれぞれの大学の二次試験を組み合わせた演習形式となります。一橋大では、一般的な古文漢文の代わりにに明治文語文を扱い、早稲田などの私大文系志望者も同様ですから、必要のない問題を一律に解かされることはありません。
現代文・古文・漢文の比重についてもクラスで一律ではなく、各自の達成度に応じて比重を変えます。例えば、現代文に比べて古典の得点率が極端に低い場合は、ある程度のレベルに向上するまでは古典の演習が続き、評論よりも小説が不得手という人にも同様の対応をします。
国語の記述問題は最も独習し難い分野ですので、国立二次の記述式問題は毎回添削を施し、点数化して返却します。『解答は一つではないことがいっぱいある。我々が知りたいのは、解答を導くまでのプロセスであり、そのプロセスが3つ、4つあっても良い』という東大理事・副学長のコメントにもある通り、記述式問題に対しては、客観的で複合的な視点からの評価と添削が是非とも必要です。
あらゆる知的行為をつかさどる、言語的感性と素養を錬成
全ての科目のベースラインを底上げする役割を担う
何となくわかるけど成績が伸びない
誰もが現代文に抱く感想です。大抵の人は「何となくわかる」ので危機感を抱かず、そして、「どうせ次は全く別の文章が出る」からと、わからない原因も追及せずに、ほったらかしにしてしまいます。ここに現代文低迷の原因が潜んでいるのです。
現代文における誤答には、みなさんの18年間生きてきた「思いこみ」が集約されているといっても過言ではありません。「何となくわかったつもり」の「思いこみ」です。その程度のあやふやな理解でも、日常生活ではそこまで大きな不自由を来しません。しかし、「わかったつもり」は所詮、「つもり」。「理解した」とは程遠いものであり、今後、大学なり社会なりで行う議論、文章活動では、大きく足をひっぱります。それを防ぐ最後の時が、この大学受験なのです。
使い慣れた日本語ですが、この「思いこみ」を払拭するために、もう一度初心に戻って、文章の伝達のルールを見直し、自分自身の理解の仕方を見直すこと、このことが現代文の勉強に他なりません。
授業では、「文章=作者から読者への伝達」、「解答=出題者とのコミュニケーション」という前提からスタートします。実際の文章の読解を通して、「読むための原理」「解くための原理」という普遍的なルールを学び、自分自身で様々な文章に運用していくことで定着を図ります。同一テーマについて<現代文だけ>もしくは<小論文だけ>とせず、実は<読むこと>と<書くこと>の両輪をバランスよくまわすことがが、効率的な実力アップに必要不可欠なことです。
春学期 1月〜3月
1月
第1講 | 同格関係を見抜く – 具体と抽象 |
第2講 | 対比関係を見抜く – 二項対立と相対化 |
第3講 | 主張の型を知る – 肯定と否定のヴァリエーション |
第4講 | 全体へと読みつなぐ – 要約の方法 |
2月
第5講 | 絶対と相対 |
第6講 | 主観と客観 |
第7講 | 近代をめぐる概念 |
第8講 | 「言葉」を疑う |
3月 [春学期集中授業]
春学期に学習した現代文固有の論理展開法をコンパクトにまとめ、整理しなおすために特化した題材を使用する問題演習。全5講。
夏学期 4月〜7月
II 現代思想を理解するのに必要な知識を手に入れる
実は論理を身につけただけではまだ足りません。たとえば、「構造主義の限界」を論じた文章を読む際に、構造主義が何かわかっていないと当然内容はさっぱりでしょう。このような現代思想の基本的な理解を深めることは、とても重要なことです。逆に、様々なテーマについての背景的 な知識があれば、理解は大きく助けられます。また、これと並行してこの期間は、I の再確認・運用を繰り返し、「読むための原理」の定着を図ります。
センターのみ、私大のみの受験を考えているので、本番では択一型の問題しか出ないのですが、記述対策は必要あるのでしょうか?
択一型の問いに、確実な精度で答える為には、実は記述型の訓練が必要です。「次の選択肢の中から最も適当なものを選びなさい」が択一型の形式ですが、選択のための基準づくりなしには、結局は勘に頼ることになり、その日のコンディションによって成績がふらふらになります。記述対策はまさに、このく基準)作りの訓練として不可欠なものなのです。
4月
第1講 | 価値観の黒幕I – 科学と技術 |
第2講 | 価値観の黒幕II – 要素論 |
第3講 | 自然と人間の関係I – 理念とイデオロギー |
第4講 | 自然と人間の関係II – 合理性と非合理性 |
5月
第5講 | 近代から現代へI – 日常と非日常 |
第6講 | 近代から現代へII – 仕事と遊び |
第7講 | 日本論I – 文化の越境 |
第8講 | 日本論II – 日本と西欧 |
6月
第9講 | 自己へのまなざしI – 近代における自己 |
第10講 | 自己へのまなざしII – 自分を語るということ |
第11講 | 体の不思議I – 脳死と心臓死 |
第12講 | 体の不思議II – 私の身体は私の意志に従う? |
7月
第13講 | 歴史とは何かI – 「歴史」と「過去」に楔を打ち込む |
第14講 | 歴史とは何かII – 歴史を語る主体、読む主体 |
第15講 | 生と死I – 私が死ぬこととあなたが死ぬこと |
第16講 | 生と死II – 「正常」と「異常」 |
夏期集中 8月
III 「解くための原理」を理解する
文章が作者から読者への伝達ならば、設問と解答は出題者と皆さんとのコミュニケーションです。春学期と夏学期を通じて蓄積してきた、文章がもつ論理展開の的確な把握法と、文章理解に奥行きをもたせる現代思想の理解を強力な後ろ盾として、文章の精確な読解を行うだけでなく、読み取った情報と自らの理解を、他社にわかりやすく伝達させてゆき技法を、この時期から磨きこんでいきます。冬学期から開始される本格的なテストゼミナールを前に、この時期は「出題意図の把握と適切な対応法」を中心に論じ、実際の問題を素材として使用しながら、個々の回答作成法を洗練させます。
8月 [夏学期集中授業]
夏学期に学習した現代思想の枠組を整備し、具体的な設問の要求を見抜くために実践的問題演習。全5講。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。毎週、さまざまな領域から出典され、その領域特有の多様な文体を持つ文章を題材とした、高度な実践レベルの論述問題に取り組んでもらいます。
これにぶれることなく安定的に対処するには、これまでに蓄積してきた
I 「論理展開の手法」
II 「現代思想の知識」
III 「出題意図の把握と適切な対応法」
を総動員し、適切なときに適切な仕方で運用することが必要となります。解説では、この総合的運用の手法を提示しながら、問題文で傍線部とされた難解な叙述を誰にでも理解できるわかりやすい表現で解釈伝達する答案作成の模範を示します。これを自ら反復実践する経験を積んでもらうことで、どんなジャンル・テーマ・文体の文章が出題されても揺らぐことのない、精確な読解力と明確な表現力の両方を完成させます。
9月〜12月
9月以降はテストゼミナール形式となります。
[option] 小論文添削討論日曜講座
10月から12月開講
添削実施テーマ
- B 生命医療系
- B1 告知
- B2 死の定義は科学的に決定されるべきか文化的に決定されるべきか
- B3 脳とコンピューターの差は何か
- B4 遺伝子診断
- P 思想哲学系
- P1 自然保護は何を守ろうとしているのか
- P2 創り出される歴史
- P3 脳とコンピューターの所は何か etc
好きなテーマの会に参加できます。
春学期 1月〜3月
1月
第1講 | 同格関係を見抜く – 具体と抽象 |
第2講 | 対比関係を見抜く – 二項対立と相対化 |
第3講 | 主張の型を知る – 肯定と否定のヴァリエーション |
第4講 | 全体へと読みつなぐ – 要約の方法 |
2月
第5講 | 絶対と相対 |
第6講 | 主観と客観 |
第7講 | 近代をめぐる概念 |
第8講 | 「言葉」を疑う |
3月 [春学期集中授業]
春学期に学習した現代文固有の論理展開法をコンパクトにまとめ、整理しなおすために特化した題材を使用する問題演習。全5講。
夏学期 4月〜7月
II 現代思想を理解するのに必要な知識を手に入れる
実は論理を身につけただけではまだ足りません。たとえば、「構造主義の限界」を論じた文章を読む際に、構造主義が何かわかっていないと当然内容はさっぱりでしょう。このような現代思想の基本的な理解を深めることは、とても重要なことです。逆に、様々なテーマについての背景的 な知識があれば、理解は大きく助けられます。また、これと並行してこの期間は、I の再確認・運用を繰り返し、「読むための原理」の定着を図ります。
センターのみ、私大のみの受験を考えているので、本番では択一型の問題しか出ないのですが、記述対策は必要あるのでしょうか?
択一型の問いに、確実な精度で答える為には、実は記述型の訓練が必要です。「次の選択肢の中から最も適当なものを選びなさい」が択一型の形式ですが、選択のための基準づくりなしには、結局は勘に頼ることになり、その日のコンディションによって成績がふらふらになります。記述対策はまさに、このく基準)作りの訓練として不可欠なものなのです。
4月
第1講 | 価値観の黒幕I – 科学と技術 |
第2講 | 価値観の黒幕II – 要素論 |
第3講 | 自然と人間の関係I – 理念とイデオロギー |
第4講 | 自然と人間の関係II – 合理性と非合理性 |
5月
第5講 | 近代から現代へI – 日常と非日常 |
第6講 | 近代から現代へII – 仕事と遊び |
第7講 | 日本論I – 文化の越境 |
第8講 | 日本論II – 日本と西欧 |
6月
第9講 | 自己へのまなざしI – 近代における自己 |
第10講 | 自己へのまなざしII – 自分を語るということ |
第11講 | 体の不思議I – 脳死と心臓死 |
第12講 | 体の不思議II – 私の身体は私の意志に従う? |
7月
第13講 | 歴史とは何かI – 「歴史」と「過去」に楔を打ち込む |
第14講 | 歴史とは何かII – 歴史を語る主体、読む主体 |
第15講 | 生と死I – 私が死ぬこととあなたが死ぬこと |
第16講 | 生と死II – 「正常」と「異常」 |
夏期集中 8月
III 「解くための原理」を理解する
文章が作者から読者への伝達ならば、設問と解答は出題者と皆さんとのコミュニケーションです。春学期と夏学期を通じて蓄積してきた、文章がもつ論理展開の的確な把握法と、文章理解に奥行きをもたせる現代思想の理解を強力な後ろ盾として、文章の精確な読解を行うだけでなく、読み取った情報と自らの理解を、他社にわかりやすく伝達させてゆき技法を、この時期から磨きこんでいきます。冬学期から開始される本格的なテストゼミナールを前に、この時期は「出題意図の把握と適切な対応法」を中心に論じ、実際の問題を素材として使用しながら、個々の回答作成法を洗練させます。
8月 [夏学期集中授業]
夏学期に学習した現代思想の枠組を整備し、具体的な設問の要求を見抜くために実践的問題演習。全5講。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。毎週、さまざまな領域から出典され、その領域特有の多様な文体を持つ文章を題材とした、高度な実践レベルの論述問題に取り組んでもらいます。
これにぶれることなく安定的に対処するには、これまでに蓄積してきた
I 「論理展開の手法」
II 「現代思想の知識」
III 「出題意図の把握と適切な対応法」
を総動員し、適切なときに適切な仕方で運用することが必要となります。解説では、この総合的運用の手法を提示しながら、問題文で傍線部とされた難解な叙述を誰にでも理解できるわかりやすい表現で解釈伝達する答案作成の模範を示します。これを自ら反復実践する経験を積んでもらうことで、どんなジャンル・テーマ・文体の文章が出題されても揺らぐことのない、精確な読解力と明確な表現力の両方を完成させます。
9月〜12月
9月以降はテストゼミナール形式となります。
[option] 小論文添削討論日曜講座
10月から12月開講
添削実施テーマ
- B 生命医療系
- B1 告知
- B2 死の定義は科学的に決定されるべきか文化的に決定されるべきか
- B3 脳とコンピューターの差は何か
- B4 遺伝子診断
- P 思想哲学系
- P1 自然保護は何を守ろうとしているのか
- P2 創り出される歴史
- P3 脳とコンピューターの所は何か etc
好きなテーマの会に参加できます。
古き日本語の地層を掘り下げ、言語的感性に豊かなふくらみを
日本語の淵源をたどり、いまの国語力の確かな足場を提供
古典は、現代語の母体であり、同じく日本語から成っています。従って、何となく、読めたという感覚を抱きやすいものです。しかし、その感覚は、現代語・現代常識に拠ったものであり、膨大な時間を隔てた古典の世界とは大きく異なります。日常的な言語感覚への安易な寄り掛かりは、皆さんを誤読へと誘導する落とし穴となるものです。
I 語学として古典と向き合う
このような状態を脱するためには、知っている日本語として扱うのでなく、別の言語としてつまり、一度、古典を語学として見直し、その手法を用いて向き合う必要があります。文法や語彙の蓄積によって英語を勉強してきたように、古典文法や語彙を皆さんの中に蓄積すればよいのです。英語に比べれば、文法・語彙ともに非常に少ない量でマスターすることが可能です。
II 古典という文学作品を味読する
実は、I ではまだ不十分です。古典の世界では、何がどうであるという読み取った事実が現代と同じ意味を持ちません。それは世界観が異なるためです。例えば、空が白んだり鶏が鳴いたりという事実は夜明けを表すと同時に、恋人との別れの時刻を意味します。このような内容を精読するためには、古典の世界観-古典常識-を手に入れる必要があります。授業では、歴史の流れの中に古典常識を位置づけ、古典作品が生み出された時代背景とともに講義していきます。
文法・語彙・古典常識の三本柱を完成させ、その力を様々な文章に繰り返し運用する。これが、古典における最も効率的かつ正統的な方法です。この方法によって身に付いた読解力は、内容の正確な読解を可能にするのみならず、文学作品としての古典を味読する面白さを実感させてくれるはずです。
学校でやった文法を覚えても、全然読めるようにならないのですが・・・。
おそらく学校では、文法問題(文法に関することをきく問題)のための文法の解説の比重が多いのでしょう。しかし、文法をやることの最大の意義は、未知の文章を文法を手がかりにして意味をとることにあります。古典受験科では、文法事項を、新しい文章を読む為にどう生かすかという視点で、常に授業を行います。併せて、現代語と異なる語彙、現代と異なる古典世界の常識を網羅し、文法、語彙、常識の三つの武器を成します。
使用テキスト:
「読むための理論 ―古文・基本編―」
「読むための理論 ―古文・教養編―」
「読むための理論 ―漢文・基本編―」
「読むための理論 ―漢文・教養編―」
春学期 1月〜3月
I 解釈技法の基礎を完成
– 文法・敬語をどう利用するか –
文法事項を中心に文章を読むための基本原理を身に付けます。授業では、これを、無味乾燥な量的暗記に頼るのではなく、文法はどのような役割を担っているのか、言葉の意味はどのようにして定まったのかという原理から考えます。これによって、意味あるものとしての生きた文法体系と語彙を手に入れることができます。
1月・2月
古文
古文の学習方法 | |
第1講 | 最低限の省略と決まり事 |
第2講 | 長いものは短く |
第3講 | 文のレベルを区別する – 会話文と地の文 – |
第4講 | 短いまとまりを正確に読む ① S+Vを明らかにする |
第5講 | ② Vに付属する語を判別する |
第6講 | ③ 敬語を克服する |
第7講 | 文章を正確につなぐ・埋める |
第8講 | 精確に読む |
漢文
漢文の学習方法 | |
第1講 | 中国語の文構造 |
第2講 | 困った時の訳し方の手順 |
句法 | |
第3講 | この字を見たらどうする? (再読文字) |
第4講 | この字を見たらどうする? (否定) |
第5講 | この字を見たらどうする? (使役・受身) |
第6講 | この字を見たらどうする? (如と若) |
第7講 | この字を見たらどうする? (反語と抑揚) |
第8講 | その他注意すべき字 (強調と比喩) |
3月 [春学期集中授業]
古文
無視できる敬語
和歌 ―枕詞・序詞・掛詞・縁語―
文脈をつなぐ ―指示語―
精確に訳出する
漢文
第1講〜第8講を踏まえた問題演習
夏学期 4月〜7月
II 古典の世界観を手に入れる
ジャンル・時代を通して様々な文章を読み、古典に特有な世界観や常識を学びます。実際の文章を読むに際して、1~3月に蓄えた文法力を運用し、定着を図ります。また、この時期は、毎週、単語テストを行い、語彙力の強化を目指します。
4月
古文
古典の世界観 | |
第1講 | 仏教説話─世界の動き方─ |
第2講 | 歴史物語─権力の所在─ |
第3講 | 世俗説話─天皇家と藤原家─ |
第4講 | 随筆─漢詩文の位置─ |
漢文
中国史 | |
第1講 | 春秋戦国時代 |
第2講 | 秦帝国 |
第3講 | 漢の建国 |
第4講 | 三国時代・隋・唐 |
5月
古文
恋愛の形 | |
第5講 | 結婚までの道程 |
第6講 | 歌物語─恋愛のルール─ |
第7講 | 和歌─男女のかけひき─ |
第8講 | 日記─幸福と不幸の見抜き方─ |
漢文
基本の思想 | |
第5講 | 儒家 |
第6講 | 法家 |
第7講 | 道家 |
第8講 | 思想文の型 |
6月
古文
物語の読み方・様々な文章 | |
第9講 | 源氏物語 |
第10講 | 芸能について |
第11講 | 武者の世の到来と無常感 |
第12講 | 鎌倉時代の文学 |
漢文
漢詩 | |
第9講 | 漢詩のルール① |
第10講 | 漢詩のルール② |
第11講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する① |
第12講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する② |
7月
古文
様々な文章 | |
第13講 | 軍記物語 |
第14講 | 俳諧 |
第15講 | 近世の文学 |
第16講 | 国学 |
漢文
様々な文章 | |
第13講 | 説話 |
第14講 | 随筆 |
第15講 | 手紙 |
第16講 | 史実 |
夏期集中 8月
III 定着と発展研究
古文においては、既に学んだ古典文法・語彙。古典常識を、漢文においては、文構造、漢詩、中国文学史、用法等の復習と定着を兼ね、まず、2題の例題を解いてもらい、解説を加えていきます。次に、その例題を踏まえて、より高度な入試問題、あるいはそれをさらに発展させた研究問題を解いてもらい、解説を加え、9月以降のテストゼミに接続する能力を養成します。
8月 [夏学期集中授業]
古文
第1講〜第16講を踏まえた古典常識の再認識と様々な形式の問題演習。全5講。
漢文
第1講〜第16講を踏まえた問題演習。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
9月以降は、古文・漢文とも計16回の本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。どんなジャンルや時代の作成にもかかわらず、これまで蓄積した語彙、文法、古典常識を駆使することによって、自力で一文一文、ごまかしや飛躍、勝手なつじつま合わせのない、正確な解釈をとる訓練を反復してもらいます。また、このテストゼミ16回を通じて、どんな作品が出題されても、制限時間内で逸脱のない安定した解釈力を発揮できるように、主要な作品のジャンル・テーマを網羅してもらいます。特に、和歌(枕詞、序詞、掛詞など景色と心情が重なった描写法)を読み取る力や、老子、荘子の用いる比喩などの漢文独特の世界観を作品を通して体感する力の完成度を高めます。
9月〜12月
9月以降は、テストゼミナール形式となります。
春学期 1月〜3月
I 解釈技法の基礎を完成
– 文法・敬語をどう利用するか –
文法事項を中心に文章を読むための基本原理を身に付けます。授業では、これを、無味乾燥な量的暗記に頼るのではなく、文法はどのような役割を担っているのか、言葉の意味はどのようにして定まったのかという原理から考えます。これによって、意味あるものとしての生きた文法体系と語彙を手に入れることができます。
1月・2月
古文
古文の学習方法 | |
第1講 | 最低限の省略と決まり事 |
第2講 | 長いものは短く |
第3講 | 文のレベルを区別する – 会話文と地の文 – |
第4講 | 短いまとまりを正確に読む ① S+Vを明らかにする |
第5講 | ② Vに付属する語を判別する |
第6講 | ③ 敬語を克服する |
第7講 | 文章を正確につなぐ・埋める |
第8講 | 精確に読む |
漢文
漢文の学習方法 | |
第1講 | 中国語の文構造 |
第2講 | 困った時の訳し方の手順 |
句法 | |
第3講 | この字を見たらどうする? (再読文字) |
第4講 | この字を見たらどうする? (否定) |
第5講 | この字を見たらどうする? (使役・受身) |
第6講 | この字を見たらどうする? (如と若) |
第7講 | この字を見たらどうする? (反語と抑揚) |
第8講 | その他注意すべき字 (強調と比喩) |
3月 [春学期集中授業]
古文
無視できる敬語
和歌 ―枕詞・序詞・掛詞・縁語―
文脈をつなぐ ―指示語―
精確に訳出する
漢文
第1講〜第8講を踏まえた問題演習
夏学期 4月〜7月
II 古典の世界観を手に入れる
ジャンル・時代を通して様々な文章を読み、古典に特有な世界観や常識を学びます。実際の文章を読むに際して、1~3月に蓄えた文法力を運用し、定着を図ります。また、この時期は、毎週、単語テストを行い、語彙力の強化を目指します。
4月
古文
古典の世界観 | |
第1講 | 仏教説話─世界の動き方─ |
第2講 | 歴史物語─権力の所在─ |
第3講 | 世俗説話─天皇家と藤原家─ |
第4講 | 随筆─漢詩文の位置─ |
漢文
中国史 | |
第1講 | 春秋戦国時代 |
第2講 | 秦帝国 |
第3講 | 漢の建国 |
第4講 | 三国時代・隋・唐 |
5月
古文
恋愛の形 | |
第5講 | 結婚までの道程 |
第6講 | 歌物語─恋愛のルール─ |
第7講 | 和歌─男女のかけひき─ |
第8講 | 日記─幸福と不幸の見抜き方─ |
漢文
基本の思想 | |
第5講 | 儒家 |
第6講 | 法家 |
第7講 | 道家 |
第8講 | 思想文の型 |
6月
古文
物語の読み方・様々な文章 | |
第9講 | 源氏物語 |
第10講 | 芸能について |
第11講 | 武者の世の到来と無常感 |
第12講 | 鎌倉時代の文学 |
漢文
漢詩 | |
第9講 | 漢詩のルール① |
第10講 | 漢詩のルール② |
第11講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する① |
第12講 | 限られた言葉で作られた世界を理解する② |
7月
古文
様々な文章 | |
第13講 | 軍記物語 |
第14講 | 俳諧 |
第15講 | 近世の文学 |
第16講 | 国学 |
漢文
様々な文章 | |
第13講 | 説話 |
第14講 | 随筆 |
第15講 | 手紙 |
第16講 | 史実 |
夏期集中 8月
III 定着と発展研究
古文においては、既に学んだ古典文法・語彙。古典常識を、漢文においては、文構造、漢詩、中国文学史、用法等の復習と定着を兼ね、まず、2題の例題を解いてもらい、解説を加えていきます。次に、その例題を踏まえて、より高度な入試問題、あるいはそれをさらに発展させた研究問題を解いてもらい、解説を加え、9月以降のテストゼミに接続する能力を養成します。
8月 [夏学期集中授業]
古文
第1講〜第16講を踏まえた古典常識の再認識と様々な形式の問題演習。全5講。
漢文
第1講〜第16講を踏まえた問題演習。
冬学期 9月〜12月
テストゼミナール
9月以降は、古文・漢文とも計16回の本番に即した形でのテストゼミ(演習+解説)となります。どんなジャンルや時代の作成にもかかわらず、これまで蓄積した語彙、文法、古典常識を駆使することによって、自力で一文一文、ごまかしや飛躍、勝手なつじつま合わせのない、正確な解釈をとる訓練を反復してもらいます。また、このテストゼミ16回を通じて、どんな作品が出題されても、制限時間内で逸脱のない安定した解釈力を発揮できるように、主要な作品のジャンル・テーマを網羅してもらいます。特に、和歌(枕詞、序詞、掛詞など景色と心情が重なった描写法)を読み取る力や、老子、荘子の用いる比喩などの漢文独特の世界観を作品を通して体感する力の完成度を高めます。
9月〜12月
9月以降は、テストゼミナール形式となります。