II 先学期に養成した、最小限の枠組に枝葉をしげらせる。そして英語を英語のまま理解できるように

言語である限り、スタンダードの文法から外れた例外事項というものが必ずあります。それは、ちょっと異なることをしてみたい、という人間の欲求から生まれてきたものです。その例外事項を押さえておかないと、母国語でないがゆえに、構造把握や意味内容に大きなズレや混乱が生じてしまいます。この時期には基本の枠組みに加え、例外事項の網羅定着を行います。

夏学期の授業スケジュール

一列 二列 三列 四列
単語・語法 文法・作文 構文・和訳 要旨論理把握
第1講 動詞の分類 動詞型 知覚使役動詞 抽象と具体I
第2講 存在文・能動受動 文の埋め込み – 名詞 時間構文 抽象と具体II
第3講 頻辞 照応の様態 倒置構文 存在と非在I
第4講 目的語の形態論 文の埋め込み – 副詞 仮定法 存在と非在II
第5講 SVOA① 文の埋め込み – 形容詞 文の名詞化 現象と要因I
第6講 SVOA② 形容詞節 分詞構文 現象と要因II
第7講 授与動詞 時間概念と形式 比較構文I 同型反復I
第8講 不定詞つき対格① 類似の様相 比較構文II 同型反復II
第9講 不定詞つき対格② 品詞・構成
単位・動詞型
同型反復III
第10講 動詞語法Review 動詞型と情報構造 共通構文 同型反復IV
第11講 接辞と限定・叙述用法 動詞の品詞
機能転換
否定構文 展開と時間I
第12講 補文構造・配列規則 時間と法概念 関係詞 展開と時間II
第13講 冠詞類の配列 区と節の多機能構造
– 名詞・副詞 –
省略構文 訴求と時間I
第14講 副詞の形態と位置 区と節の多機能構造
– 形容詞 –
予定展開構造 訴求と時間II
第15講 名詞と数概念 構造と概念の近接I 目的構文 範疇化I
第16講 目的性名詞・強意・相互複数名詞 構造と概念の近接II ディスコースマーカー 範疇化II

全列で長文を扱いますが、それぞれの列でフォーカスの置かれるポイントが異なります。

全4時間の講義は、文法作文(1時間)、長文読解要旨把握(1時間)、構文和訳(1時間)、単語・語法(30分)、リスニング(30分)で構成されます。

使用テキスト

「長文演習精説中級」「厳選英文法・英作文通覧」「短文和訳精説」「認識から自動処理へ 発展編」

※ 7月下旬のクラス分け試験によって、A、B、Cのクラス替えが行われます。