受験コースとは?
一年後に大学受験を迎える方を対象とし、独力で解けるために必要なことを網羅するコースです。主な受講対象者は高3・高卒の方です。
※ 物理・化学・生物科および国語科は、大学受験生以外の方向けの講座はございません。
理系文系共通講座
外部生におすすめ
大学入試基本演習補遺
講座
U1,2,3集中授業-1
レベル
☆☆〜☆☆☆☆
内容
「論理」「式の見方」といった数学を行う上での基本を集中して演習する講座です。併せて、入試で必要な基本テクニックを網羅します。すべての問題に対して、十分な時間をかけて予習をしてくることが前提です。授業内で復習を終わらせるつもりで、受講に望んで欲しいと思っています。
聞いてわかることと自らの力で解けることには大きなギャップがあります。そのギャップを埋めるには、安易に答えを見るのではなく、適切なレベルの良問に対して脳に汗をかきながら考え続けることしかありません。
基本手法をすべて網羅しますので、独学で数学を学んだが、抜けている部分がありそうで不安だという外部生にもお勧めの講座です。
(松永講座は、難易度の高い講座となりますので、外部生の方で受講を希望される方は、担当講師との面談が必要です。)
大学入試基本演習テストゼミ
講座
U1集中授業-2,3
レベル
☆☆
内容
基本テクニックの網羅を一通り終えた人を対象に、運用スピードの上昇を目的として、テスト形式で演習を行う講座です。基本演習を充分に復習し、力試しとして、テストに臨んでください。数学は、知識の科目に比べ、精神的なものの影響を大きく受ける教科です。テストという圧迫下でも実力が発揮できる慣れを身につけるのと同時に、基本演習をやれば、自分でも初見の問題を解けるのだという自信をつけてもらうことが本テストゼミの大きな目的です。
外部生におすすめ
大学入試標準演習 テストゼミ
講座
U2集中授業-2,3
レベル
☆☆☆
内容
一見すると入試問題は、様々なバリエーションがあるように思われますが、大抵(8割以上)の問題は「基礎的な骨格」を分かりにくく、もしくは複雑に表現した問題にすぎません。
この講座では、一見、見た目は異なるが、実は同一のことをきいているという問題を系統的に集めて演習し、その基礎的な骨格を見抜く力を養成します。
テストゼミ形式となりますので予習は不要です。答案は添削して翌日に、優秀答案・講評と共に返却します。
外部生におすすめ
入試数学上級 テストゼミ
講座
数学特別テストゼミ3
U3集中授業-2,3
レベル
☆☆☆☆☆
内容
問題を目の前にして、「自らの頭をどう働かせればよいか」をテストと講義を通じてトレーニングします。「解説を聞けばわかるが、一人では解けない」という多くの人が直面している壁を壊すことが目的です。講義の中では、どうすれば一人で解答にたどりつけるのかを徹底して指導します。
テスト形式は5問100点満点(120分)とします。答案は添削して翌日に、優秀答案・講評と共に返却します。なお、テスト問題は夏学期にU4で扱った問題から、高度な論理力と思考力を必要とする問題をセレクトしたものですので、夏学期U4受講生は受講する必要はありません。逆に、冬学期からのUコース編入を考えている方には必修の講座です。
(難易度の高い講座となりますので、外部生の方で受講を希望される方は、担当講師との面談が必要です。)
東大京大論理・発想数学
講座
U4(理文共通)集中授業-2
レベル
☆☆☆☆
内容
東大・京大、難関医学部などを、「数学を武器として」 受験する人を対象として、最新の入試問題も織り交ぜた演習を行います。論理編では、難しくはあるが、論理・定跡・計算の積み重ねで解答できる問題を、発想編では、ある程度の「ひらめき」を必要とするやや難の問題をセレクトしました。そのような問題には、適当な対策はないと考えている人も多いでしょうが、この講座を受講すれば「発想」、すなわち解答の第一歩における頭の動かし方にもそれなりの定跡・方法論があるということが理解できるはずです。(難易度の高い講座となりますので、外部生の方で受講を希望される方は、担当講師との面談・テストが必要です。)
理系のみ
数III大学入試標準演習
講座
U4(理系)集中授業-1
レベル
☆☆☆
内容
数Ⅲの典型問題を25問演習します。Ⅲの問題は、大きく分けて二種類あり、一つは見た目はⅢだが、実はⅠ、Ⅱ、A、Bの範囲がほとんどのもの、もう一つは完全にⅢのみのものです。今回は当然、後者の問題を扱います。Ⅲの問題は、文章も長く、一見設定が複雑に見えますが、逆に言えば問題の中に解き方が書いてあるものがほとんどです。その問題文から読み取らねばならぬことと、自分の知っている定石を組み合わせることで演習を行います。
(難易度の高い講座となりますので、外部生の方で受講を希望される方は、担当講師との面談・テストが必要です。)
外部生におすすめ
【物理】波動 講義 ─力学的波動編─
講座
物理特別講座1
物理1,2組集中授業-1,2
内容
波動未習者を対象に、力学的波動を講義します。波動とは、物理量の周期的変化の空間的伝播のことであり、力学的波動とは、この波動の媒質が実際の物質(空気、水等)によって担われているものを指します。例えば、空気を媒質にする波動を音波と呼び、水を媒質にする波動を水面波と呼んでいます。
波動分野は多数の公式や実験を学ばなくてはならず、多くの受験生が苦手意識を持ちがちな分野ですが、三角関数を用いて原理的に考察すれば、実は多くの式や事実を統一的な枠組で扱うことができ、熱学と同様、本来はとても解きやすい分野です。
本講座では典型的な良問の演習を通じて、波動関連の問題に対する統一的な視点を養うことを目的とします。受講にあたってはあらかじめ、三角関数の加法定理、和積の公式について復習しておくことが望ましいでしょう。(外部生の方が受講する際は, 担当講師との面談が必要です。)
【物理】波動 講義 ─電磁的波動編─
講座
物理特別講座2
物理1,2組集中授業-3,4
内容
波動未習者を対象に、電磁的波動を講義します。波動とは、物理量の周期的変化の空間的伝播のことであり、電磁的波動とは、この波動の媒質が実際の物質ではなく空間によって担われているものを指します。これは我々が通常、光と呼んでいるものに他なりません。電磁気学、力学的波動の知識を前提としますので、未習の人は必ず、力学的波動編を受講してから、本講座を受講して下さい。
この分野は一般的に光学と呼ばれ、電子工学やナノテクノロジーといった現代社会を支える技術の基礎にある重要な分野になります。また,歴史的に重要な実験が多数あり、物理学の理論の中でも重要な分野になっています。
学習をしていく上では、力学的波動で重要視してこなかった回折現象や干渉現象についての理解が必要になります。実験ごとに解き方を覚えがちな光学において、回折現象や干渉現象について理解することで、統一的な視点から実験への理解を促して、入試問題を解いていく際の基礎になります。
また、今まで学んできた19世紀以前の物理学から20世紀以後の物理学への変化における象徴的な理論である相対性理論と量子論のうち、特殊相対論の初歩と前期量子論の初歩(現在の教科書における「原子」の項目に該当する部分+α)の講義と演習も行います。(外部生の方が受講する際は, 担当講師との面談が必要です。)
【化学】無機総合演習
講座
化学1,2組集中授業-1
内容
無機化学を一通り学び終えた人を対象に、知識の総整理と反応理論の運用能力のupを目的として入試問題演習を行う講座です。知っているべき無機化学の事項を完全網羅するように問題をセレクトします。
授業の形式は、ただ単に問題の解答を説明するのではなく、問題が与えられてから解答に到達するまでに何を考えるべきかを順を追って説明していきます。自分で正しい解答に到達できない場合、どの段階でつまずいているかを把握することが、今後の勉強の方針を立てる上で最も重要なことです。
【化学】有機総合演習/高分子化合物 講義
講座
化学1,2組集中授業-2,3
内容
有機化学を一通り学び終えた人を対象に、知識の総整理と反応理論の運用能力のupを目的として入試問題演習を行う講座です。知っているべき有機化学の事項を完全網羅するように問題をセレクトします。
有機化学は完全に暗記すればよいという、分野ではありません。官能基の性質など要点をおさえれば、問題が簡単なパズルのように感じられ、多くの部分で記憶に頼らずともするすると解けていくものです。理論分野などと比べ、解答時間を圧倒的に短くすることのできる有機化学分野は、大学受験において大きな得点源であり、この演習を通して磐石な土台を完成させることをねらいます。
【生物】バイオテクノロジー講義
講座
生物集中授業
内容
本講座では、生物基礎・生物を一通り履修した人を対象にバイオテクノロジーの講義を行います。バイオテクノロジー(生命の機能を応用して実生活に役立てる技術)は、近年飛躍的に発展してきており、それに伴い難関といわれる国立大学や医科大学の入試問題においてもテーマとされることが増えてきました。いまや大学受験に外せないトピックスの一つです。「塩基配列解析」・「遺伝子組み換え技術」・「再生医療」などよく話題にも上る応用技術を理解するためには、生命現象を物質レベル・細胞レベルでとらえることが重要です。本講座は、こういったバイオテクノロジーの講義を通し、これまで学んできたことの根本をなす生命現象の復習を行い、より理解を深め、最先端の技術を扱った初見の入試問題にも対応できる力を養うことを目的としています。
また、講義と同時に多くの受験生が苦手とする論述問題の添削演習も行い、記述力も養います。問題は過去の入試問題を中心に、各分野から広く取り上げる予定です。
参考資料 - 理科・分野別取り扱い時期
物理
分野 | 時期 |
---|---|
力学 | 1-3月 |
熱学 | 4月 |
電磁気学 | 5-7月 |
波動 | 8月 |
テストゼミ | 9月-12月 |
化学
分野 | 時期 |
---|---|
理論 | 1-3月 |
無機 | 4-5月 |
有機 | 6-7月 |
テストゼミ | 9−12月 |
生物
分野 | 時期 |
---|---|
総論 | 1-3月 |
各論 | 4-7月 |
テストゼミ | 9-12月 |
外部生におすすめ
動詞 講義 ─あらゆる構造の核となるもの─
講座
英語基礎科中級共通講座
レベル
☆☆
内容
本講座では、英語を理解するうえでもっとも重要な「動詞」に光をあてます。助詞が存在しない英語においては、その負荷をおもに動詞が引き受け、英文の構造と意味を決定します。たとえば、次の英文を比較してみましょう。
I eat an apple in the room.
I put an apple in the box.
上例文のinの存在は随意的ですが、下例文のinの存在は義務的です。動詞putがinを「呼び起こし」、putとinのあいだに見えない「力線」が生まれているのです。こうした力線をうまく実感できてはじめて英文は統合され理解がもたらされます。本講座では、こうして随所に張り巡らされた力線を可視化し、バラバラに理解されがちな諸パーツを有機的一体として理解することを目指します。個々の動詞に応じて「呼び起こし」方は違いますので、5日間をつうじてパターンを分別したうえ、個別的に各動詞のあり方に迫ります。(外部生の方が受講する際には, 担当講師との面談が必要です。)
言葉の樹を育てる ~語彙の進化論~
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆☆☆
内容
本講座では、語源学や人間の思考法に注目し、単語の「落とし込み」方をご紹介します。英単語を勉強する際に、単語帳を見て「ある英単語に対応する日本語を覚えることだけで済ませる」ということをある程度してきたけれども、もう少し「頭を使って覚える」という体験をしたいという方に、おすすめです。進行としては、①「英語と諸言語との関係」、②「接辞と語根」、③「人間の行う比喩と言葉の意味との関係」を概説したのち、多義語などと呼ばれる具体的な単語に触れて、単語への接し方を教授します。高校英文法を修得していることが望ましいですが、必須の条件ではありません。本講座を受講し、是非とも自律的に自身の中で単語を整理できるようなってください。
構文鑑別演習 ─形で見抜く─
講座
英語上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆☆☆
内容
形は似ているが、意味は大きく異なり、そのため間違いを犯しやすい英文をpickupしてその差を比較する演習を行い、構造把握能力の完成を目指す講座です。個々の構文は学んだが、長文の中で出てくると、いまいちなんだか分からなくなってしまうという人に最適です。
例えば、
(A) It was his opinion that she changed her mind by.
(B) It was his opinion that she should change her mind.
の意味の差が分かるでしょうか。ここで挙げた英文は紙面の都合上短いものにしましたが、授業ではだいたい20word前後の英文をこのように比較する演習を行います。文の基本構造の最終確認となると同時に、これから長文を読んでいくための確固たる土台作りとなることでしょう。
外部生におすすめ
音声による読解入門
講座
英語基礎科中級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆
内容
本講座は、文法の学習からいよいよ難しい長文読解の取り組みへ移ろうとする人を対象に、訳さずに英文を読むにあたっての重要なポイントを伝達することを目標としています。具体的には、
(1)耳を使った情報処理- 情報を前から整理する
(2)目を使った内容理解- 文の内部構造、文と文の関係の構造をつかむ
この2つを一体化させることを行います。
音声は視覚化された文字情報とは違い、不明な部分に立ち戻ることができません。音声を聞いたうえで英文を読むことにより、「英語を前からつかむ」という意識が自然と定着し、英文を効率よくスピーディーに読みこなせるようになります。(2)では、短い段落からなる英文を分析する作業を行います。その際は、個々の英文の「和訳」ではなく、英文同士の「つながり=論理」について徹底した解説を行います。というのも、長文読解が苦手である人の原因は「一つ一つの英文の意味はなんとなくわかるが、それらが集まると意味がよくわからない」ことであるのが大半であるからです。英文の論理展開をつかみ、読解速度を高めるのみならず、理解の深度も格段と掘り下げていきます。(外部生の方が受講する際には, テストが必要です。)
外部生の方は受講できません
解釈演習初級 ─論理に着目─
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆☆
内容
英文の論理構造はとかく複雑に思われがちですが、主題と支持文の性格によって実はある程度の類型化を行うことが可能です。本講座では、まず英文に見られる論理構造を大きく5つに分けて体系的に講義し、次いで実際の大学入試問題や洋書にあたってその構成を吟味します。理論と実践というこの二つの場を通して、論理構造の看破が要約問題・段落整序問題・自由英作文など大きな射程を持っているということを実感してもらいたいと思います。テキストに収められている英文は全て音声化されており、一度意味を理解した文章に耳から再び触れることによって、英文の論理展開構造を確実に自分のものとすることができます。文字情報と違って「返り読み」のできないリスニングは、英文がこの先どのように展開されるかを予測する絶好の訓練となります。視覚と聴覚という双方向的なアプローチによって英文の構成に対する分析的な姿勢が強化されることを期待しています。
外部生におすすめ
解釈演習中級 ─評論編─
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆☆☆
内容
通常の学習や一般的な試験においては、限られた学習時間や集中力の欠如によってもっとも対策が後手にまわされ、その累積がいよいよ深刻な悩みの原因となっていることの多い、1000語から2000語を越える、硬質な英語評論文の読解作業を集中的に行ないます。各人の弱点を徹底的に改善するだけでなく、究極的には、授業を離れた今後の生活においても英文を読む習慣を定着させることを目標とします。長期的にみたとき、ある思想や概念を陳述するために書き継がれた文献を読むことがその根幹となっている、大学での研究活動にとって、まとまった量の文献を読みほぐし情報を処理していく基礎体力は、決しておろそかにすることが許されない、現時点からでも体得すべきものであるからです。(外部生の方が受講する際には, 担当講師との面談が必要です。)
講義では、英文を読むにあたっての具体的障壁を攻略しながら、精確かつ迅速に英文を読み進めていくための技法を教授していきます。具体的には、(1)類型と構成(英文の種類・文体・段落という装置)、(2)前景と背景(語学的習熟とトピックへの習熟)、(3)情報整理技法(内容ダイアグラムの作成)の3つを柱とし、文章全体の骨格を確認(1)、文章の肉付けと前提となる背景知識を整理(2)、文章を読み解いていくための技法を習得(3)という作業を行なっていきます。英文にはすべて実践的な設問も付し、内容理解を逐一確認するとともに、提出された答案や訳稿を講師が添削し、解答作成能力の向上にも心血を注いでもらいます。
外部生におすすめ
解釈演習中級 ─小説編─
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
☆☆☆
内容
読者と共通の理解の前提に降り立ち、筆者が有する認識を説得的に提示するのが一般的な評論文であるのに対し、その多様なテーマや複雑に駆使された文体を武器に、読者が有する前提を揺さぶり、思いがけない人間の真実を垣間見させてくれるのが小説文の特徴です。しかし、評論文とは異なる構想や文体、文章の構造などの特徴は、小説を読むことのこのうえない愉楽であると同時に、小説を前にした読者を思いとどまらせる障壁でもあります。
本講座は、これまで英語による小説文を本格的に読んだ経験を持たない、あるいは、試験などで小説文の読解につまずいている人を対象とし、小説の定義から小説を構成する基本的な要素まで、英米の小説を題材にしながら丁寧に確認していきます。(受験にどれくらい関わるかなど受講目的を確認するため、外部生の方が受講する際には、担当講師との面談を行うことが望ましいです。)
リスニング標準
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
内容
本講座では、音声をおおまかには捉えられるが、解答の精度が上がらないという人を対象に、英検準1級または上級大学の二次試験レベルのリスニングの訓練を行います。このレベルの人にとって必要なのは、処理速度を落とすことなく、細部まで逃さず情報をキャッチすることであり、そのための効果的な練習方法はディクテーションです。ディクテーションは「何となく分かる」から「すべてを完全に網羅・操作できる」への橋渡しとなる重要な練習で、これによりリスニング上級者のさらなる飛躍を期待することができます。授業ではディクテーションを基盤としながら、文字情報と音声情報がどのような振る舞いをするのかを検証し、上級者が感じることの多い「速度の壁」「音声語彙の壁」「音声変化の壁」「語順の壁」という4つの観点からリスニングの総仕上げを図ります。リスニングは一種独立した分野であり、「音声の分節化」という基礎体力が何よりも大事となるため、文法や読解といった他の頷域の完成度は問いません。
外部生におすすめ
音声と映像で学ぶ人間学入門
講座
英語基礎科上級共通講座
英語受験科集中授業
レベル
内容
この講座は、シャドーイングとディクテーションの練習を積み、ある程度口頭で話された英語を聞き取れることができるようになった人のためのものです(英検準1級〜1級レベル)。この講座の目的は、ひとつのまとまった議論を聞き、その内容について自分で議論を発展させていく力を身につけることです。今後留学先の大学での講義や日本に来られた英語圏の教授による講演に出席する場面を見据え、そのための題材として実際になされた短めの講演(10分から15分)などを取り上げていきます。「聞く」ことには,話者の話す速さや間の取り方、そして話の展開の仕方に自分の方が相手に巻き込まれていく姿勢が必要となります。この講座では、このような仕方で話者のリズムに合わせる仕方を学ぶとともに、相手の言葉を出発点として自分が気付かされたことを言葉にしていく方法も学びたいと思います。
この講座の主題として、「AI」(DAY1, 2)と「死生学」(DAY 3, 4, 5)の二つのテーマを選びました。両者とも「人間が人間らしく生きるとはどのようなことか」という問いに深く関わるテーマです。それぞれに対して、科学者や文筆家、医者や人類学者といった、異なる立場で異なる意見をもった論者たちの議論を聞き、その妥当性を吟味したり、想定しうる反論を形成したりすることで、「英語で学ぶ」実践経験を積みましょう。(難易度の高い講座となりますので、外部生の方が受講する際には、担当講師との面談が必要です。)
古典読解中級演習 -古典世界の価値観をふまえる-
講座
古典集中授業
ジャンル
古文
漢文
内容
一文一文で誰が何をしているのかということはだいたいはわかる、にもかかわらず、文章全体の意味がわからない、このような体験をしたことはないでしょうか。ある程度の文法の力が身に付いた人にとっては意外と多くあるはずです。というのも、一つ一つの動作が実際にどのような意味を持つのかは、当時の常識や価値観というものが密接にからんでくるからです。例えば、「鶏の声が聞こえる」という事項は、古典の世界では「恋人との別れの時間」を意味するのですが、それがわからなければ話は止まってしまいます。話の展開を理解するために不可欠な最後の力がこの古典常識なのです。
この講座では、様々な古典世界の価値観を系統的に確認し、そのことを踏まえて文章を読む訓練を行い、語彙・文法・価値観という三本柱の完成をはかります。