理科

[生物] センター生物 対策講座

内容

センター試験の生物基礎は出題範囲が広く、また設問の形式も、単なる知識の穴埋め問題からグラフの読み取り、計算問題まで多岐にわたります。そのため、対策をしようと思っても、何から手をつければいいのか、どこまで知識を覚えればいいのかの見通しが立ちづらく、全てを暗記で乗り切ろうとしても結局間に合わず点数が伸び悩むことが多い科目です。

本講座ではまず、覚えるべき最低限の知識とそこから類推できる知識を明確に区別したうえで、図やグラフ等の視覚情報とセットで知識を整理することから始めます。同時に、ひとつの生命現象のなかで複数の事柄が互いにどう関連しているかを押さえることで、知識同士を結びつけながらしっかりと頭に定着させていきます。並行して、代謝・遺伝に関する計算問題など、多くの受験生が苦手とする設問を中心に演習を行い、選択肢に引きずられることなく自信をもって解いてゆける力をこの5日間で養成します。

社会

[地理] センター地理 対策講座

内容

「地理」とは、
・ある事象の広域的な分布を把握し、分布の規則性や地域差の原因を考える「系統地理」
・ある地域を構成する多様な項目を整理し、世界の諸地域の関係性と相違点を考える「地誌」
の2つの側面から、地球上にみられる多様な現実の理解をめざす学問です。

特に、グローバリゼーションの進んだ現代世界における諸課題は、問題のあらわれ方が地域により異なるため、事象の普遍性と地域性の両側面を関連づけて理解する必要があります。

こういった科目の特性から、センター試験においても、単なる知識の量だけではなく、地理的概念の正確な理解力と地図やデータの精密な読解力が問われるため、語句や地名、統計などの丸暗記では高得点は望めません。

本講座ではまず、地球上にみられる多様な現実を読み取るための、必要最低限な基礎知識を整理します。その上で、身につけた確かな基礎知識を利用して、様々な事象の因果関係・問題点を考える能力を鍛えてゆき、多くの受験生が苦手とするグラフや統計の読み取り問題であっても、確実に解答できる実力を養成することを目指します。

[政経] センター政経 対策講座

内容

「政治」「経済」のどちらも、今存在するルールと、そのルールの中でどのようなプレイが行われたかの二つを押さえることが重要です。ルールに関しては、そのルールが生まれた歴史的経緯・設計者の意図を把握することが重要です。ルールがどうして今のような姿になったかを踏まえず、プレイを理解することは本当の意味ではできません。プレイに関しては、具体的には「政権交代」といった政治イベントや、「インフレ」「不況」といった経済局面など、現代の中で起きた様々な事項を扱います。時事問題の生じる理由をはっきりさせ、複雑に連関する要素同士がどう影響しあって現在の国の構造を形作っているのか、今この国に何が起ころうとしているのかを、さまざまな視点から判断することができるだけの素養を、この5日間で養成します。

[倫理] センター倫理 対策講座

内容

センター倫理で80点以上を取るのに必要な知識は、(1)思想家の名前、(2)思想の表札となる表現(○○思想、○○主義、など)、(3)思想の内容です。また、必要な能力は(4)思想内容の要点・特色把握力、(5)思想内容の識別能力です。まず倫理選択者にとってネックになるのは、(3)の思想内容と、それと不可分の(4)思想内容の要点・特色把握力です。この(3)と(4)が不十分だと、その思想内容を他と区別できないため(5)も不可能になり、また、実質を伴わないため(1)と(2)も覚えにくくなります。しかし、この(3)と(4)をセンター本番に必要な程度まで確実に身に付けることは、そう難しいことではなく、本番までの残りわずかな時間でも、じゅうぶん可能なことです。

そこで、この直前講習では、(3)と(4)を確実に自分のものとするための唯一の方法となる、「その思想の自分の生活の中への埋め込み」つまり「自分の生活の中でその思想がリアリティをもつ場面の想起・想定」のモデルを提示していきます。そして、そのモデルに基づいて、受講者自らその埋め込み・想起・想定を行えるようにしてもらいます。

国語

[国語] センター国語 テストゼミ -満点をのがさない為に-

内容

センター国語は選択肢の間違い探しゲームだ、という見方があります。たしかにそういう側面もありますが、それは副次的な側面であり、センター国語の出題者の主眼は明らかにそこにはありません。センター国語が受験生に試しているのは、大学に入って実際に必要とされる、基本的な「読解の手続き」および「解釈の態度」を実践しているかどうかです。その「手続き」と「態度」が実践されていれば、理念的には、消去法に頼ることなく、ポジティヴに正解となる選択肢がただ一つ決まるように問題が作られています。その結果として、他の選択肢の間違いが明確に見分けられるのであって、決してその逆ではありません。この直前講習では、四つの大問ごとに、各設問で要求されている「手続き」や「態度」が何なのかを、傍線部と設問の聞き方から正確に読み取る訓練を行います。

第一問(評論)
傍線部には、その傍線部だけを切り離して見れば、必ず意味不明な表現、つまり未確定表現が含まれています(逆に言えば、だから傍線が引かれているのです)。未確定表現の典型例が問2に頻出する指示語です。授業では、まず、(1)こうした未確定表現の意味を確定する手続きの発見法を提示し、発見した手続きを一つずつ踏んでいく習慣を作ります。そして、(2)それと同じ手続きを含んでいる選択肢とそうでない選択肢を、スピーディーかつシャープに見分ける訓練を行います。評論では、この「未確定表現の確定手続きの実践性の基準」を適用することによって、勘と運に頼ることなく、何があっても確実に満点を取る力を身につけてもらいます。

第二問(小説)
小説では、評論の場合とは別の、二つの基準が必要となります。一つは「心理構成手続きの実践性の基準」であり、もう一つは「解釈の慎ましさ・節度の基準」です。(1)前者によって、登場人物の心理を客観的に構成している選択肢を絞り込み、(2)後者によって、前者の手続きに基づいて一定の確からしさをもって言えること、それ以上のことは言っていない選択肢を絞り込みます。授業では、この二つの基準を自分で作る方法と習慣を身につけてもらいます。そして、小説でも、この二つの基準を適用すれば、確実にただ一つの正解が決まる、という体験を積んでもらいます。

第三問・第四問(古文・漢文)
古文も漢文も、現代語の母体であり、同じく日本語から成っています。しかし、センターはそこを逆手にとって、受験生が誤読しやすい、現代語の意味や現代人の常識とはズレがある個所に、傍線を引き、解釈を求めてきます。自分は正確に訳しているつもりで、まるで別の勝手な話を作っていた、ということがあるのはこのためです。そこで、古文・漢文を時間的な隔たりをもった外国語として捉え、傍線部に含まれる、(1)現代語にはない古文と漢文にそれぞれ特有の文法・語彙、さらに、(2)現代人の常識とは異なった古典世界の常識、を強く意識しながら、傍線部を正確に現代語に翻訳し、現代語で理解する、という作業を集中的に行います。