Field X (FX) – 全16回+冬期集中授業10時間

高校数学理文共通範囲の「定義」を自分のものにする

このクラスの目的は、高校数学の理文共通範囲で扱う”定義”を揺るぎないものとし、入試問題や大学数学で出会う未知の問いに対して、自分の力で考えられるようになることです。特に、
 基本的な計算はできるが、決まったパターンの問題以外では手が動かない
言葉や記号の意味がなんとなくしか分からず、なぜそう解くのか説明できない

という人を対象とします。

■どんな問題にも対応ができるよう、基礎を徹底的に固める
入試問題を解く生徒が「何をしていいかわからない」や「〇〇の分野が苦手なんだよね」と言っているのをよく耳にします。その原因の多くは、問題文で使われている記号や言葉の意味を厳密に理解していないことにあります。彼らは、数学で出てくる用語・記号の定義があやふやなまま、なんとなく見覚えのある解き方を当てはめようとして「解けない」と言っているのです。数学は基礎ができてやっと応用ができる科目であり、その基礎の基礎である定義を深く理解することへの最短の道といえます。このクラスでは徹底した基礎理解によって、演習量に頼らずに数学の力をつけることを目指します。

■「定義・定理」をしっかり身につけ、演習問題で自分のものにする
具体的には、4ヶ月で高校数学理文共通範囲(数I、A、II、B+ベクトル)全範囲において、各分野の定義、定理を、「なぜそう定義するのか」、「なぜその定義・定理が必要になったのか」という観点から学んでいきます。
例えば、中学で学んだ幾何では解決しきれない問題を考えることが、三角関数を考えるひとつの理由になります。中学の幾何において、三辺の長さが等しい三角形は合同であるということを学んだことと思います。つまり、三辺の長さが分かっていれば三角形の角度の値は一つに定まるはずです。しかし中学幾何でその値が求まるのは限られたケースのみでした。
この角度と長さの関係を表現しようとすると、三角関数という角と長さを紐づける関数が必要になります。そしてその関数を用い、三辺の長さと角の関係を表そうとすると、自然と三角関数の重要な定理である余弦定理の導出に至ります。このように定理や概念を考えた動機を学ぶことにより、初めて見る問題を解くときにも、何を用いれば良いか自分で考え選択できるようになります。授業では、講義の時間とともに演習を行う時間を取り、ただ動機を理解するだけでなく、それを活かして問題を解く力もつけていきます。

開講日

2024年9月6日(金)
以後毎週金曜日 17:30~

カリキュラム概略

第1回 二次方程式
第2回 二次関数
第3回 整式
第4回 集合・命題
第5回 三角関数の定義
第6回 三角関数と図形
第7回 三角関数の加法定理
第8回 等差・等比の和
第9回 数列の帰納的定義と数学的帰納法
第10回 指数対数関数
第11回 図形と方程式
第12回 ベクトルの一次結合
第13回 ベクトルの内積
第14回 極限とは
第15回 微分
第16回 積分
冬期集中授業 演習