東京大学理科1類
後藤 夏郁人 さん(都立日比谷高等学校卒業)

楽しみながら続けることで新しい世界が広がる

昔からいろんなことが気になってしょうがないタイプで、自分の知らない世界を見てみたいという気持ちが強く、研究者になるのが小さい頃からの夢でした。恵まれた環境で学びたいと思い、東大を志望するようになりました。もともとは歴史や言語に興味があったため文系に進むつもりでいたのですが、高3の理文選択のときに、「理系科目は大人になってから改めてやろうと思っても、なかなか難しいものがあるな。今の時期から乗り換えるのは大変かもしれないけど、チャンスは今しかない」と考え、理系に進むことにしました。

ヴェリの授業を受けるまでは、答えというものは、ただ教科書とかに書いてあるもののとおりだと思っていたのですが、ヴェリに通い始めて、そうではないことに気付かされました。特に夏学期U4で、グループでディスカッションしながら答案をつくりあげていく中で、それまで自分にはなかった他の人の発想法や着眼点に触れ、新しい見方ができるようになったことは一番の収穫だと思います。また、数学という学問の世界を垣間見られたことも、今の自分にとって非常に大きかったなと思います。今も数学に限らず、与えられた課題について、自分なりにどうアプローチするかとか、その正しさというのは自分が思っているだけではなく、他人とも共有できる正しさなのかということは常に考えています。

僕は、苦手意識を持たないこと、そして何事も常に楽しむことを心がけています。理文選択のときもそうですが、理系に苦手意識を抱いていたら、今の自分はなかったと思います。きっかけさえあればすぐに変わることができたし、それで新しい世界をみることができました。なんでもそうですが、嫌だなと思いながらだと努力を続けていくこともできないし、あまり意味のあることもできません。逃げたいと思うようなこともあるかもしれませんが、自分なりに楽しめる要素を見つけて続けていくことが大事だと思います。