気象大学校
古内 ゆめか さん(都立日比谷高等学校卒業)

地球科学を専門的に学び、その知識を活かしたい

もともと自然科学は全般に自然現象を数式で記述できて面白いと感じていましたが、中でも地球科学に関して東大地震研で学んだことをきっかけに興味を持っており、また将来防災分野で貢献したいという意思があったので気象大学校を志望しました。大学全体で60人と少ないのですが、今まで地球科学に興味がある人が自分の周りにはいなかったですし、地上気象観測実習など本当に専門的なことが学べてとてもいい環境だと思っています。

原理原則を「学びの体系」として意識する

ヴェリタスにいて実感したことは、原理原則や定義を大事にするということです。高校に入学した当初は詰め込みで勉強していたのですが、公式などがぐちゃぐちゃになり、問題を見ても解法が繋がらず、うまくいきませんでした。勉強というのは「ただ点を取らなければいけないもの」「覚えなければいけないもの」「入学試験を突破するための訓練」ではなくて、今まで先人の人たちが考え集めてきた知識の根っこみたいなのをつかむことが大事なんだなと。もちろんテクニックを習得することも重要なんですけど、一個の学びの体系としての原理原則みたいなのは常に意識してとらえていかなければいけないんだろうなと思います。

大学の勉強は、原理から積み重ねて進める姿勢が必要

大学の授業を聞いていて、高校の授業とヴェリタスの授業とどちらが近いかって言われるとヴェリタスの方が近いと思います。高校のうちは勉強時間をかければ教科書の内容を網羅して半分暗記みたいな感じで学ぶことはできるんですけど、大学の勉強はシラバスはあってもほぼほぼ無限に近い広がりがあるので、根底にある原理から積み重ねて進めていくという姿勢がないと先に進めないと思います。例えば大学での専門科目では、公式とかは一応存在はするんですが、すべて覚えているときりがないというか・・・そういったときに公式を導出する過程を大事にすると、一個一個の問題に向き合いやすい。ヴェリタスの授業では思考の過程を矢印で整理する前段階みたいなのがあるんですけど、現在もその思考の整理の仕方を生かしています。ヴェリタスに来てものの見方が変わった部分が色々あったので、本当に良かったと思います。