2015年度
第1回ホームカミングデー、OB・OG講演会
5月31日、OB・OGの先輩方による講演会を開催しました。今年は、国立研究機関の研究者、外資系企業勤務、大学病院研修医の先輩方をお呼びし、 ヴェリタスにいた頃の学びが将来にどう繋がっていったのかという、「今のヴェリタスでの学び」と「社会とのつながり」について、語っていただきました。
また、学生にとってより身近な先輩である現役大学生からの大学生活に関する話の場も併せて持ちました。オープンキャンパス以上に率直で、より具体的な生の声が聞けたのではないかと思います。
- 開催日時
- 2015年5月31日(日)13:00~
- 開催場所
- ヴェリタス2号館3階 第7教室
- 参加費
- 無料
- 参加資格
- 会員・講習会員・卒業生
(上記の同伴を得られる方、参加者1人につき2名まで)
1期生 市川雄一(仁科加速器研究センター上野核分光研究室理化学研究所)
市川さんには研究者という立場で、研究者の普段の生活や、市川さんの研究内容の基礎となる部分についてをお話いただきました。聞いている高校生も研究者について、初めはあまりイメージが湧かないようでしたが、講演を聞くうちに、「研究には何が必要か」「研究者は何を考えて生活しているか」というのが段々と想像できるようになっている様子でした。特に市川さんの「何か疑問をもつ」という姿勢が研究者になる前から変わっていないというのを聞き、多くの高校生が「疑問をもつ大切さ」を強く感じているのが印象的でした。
11期生 佐野隆一郎(東京医科歯科大学附属病院 研修医)
ヴェリタスOBであり、大学生時代はヴェリタスの講師も務めた佐野さんには、研修医になられた今の生活についてざっくばらんに語っていただきました。普段テレビドラマなどから抱く医者のイメージとは違った研修医の1日のスケジュールをはじめ、医者になるまでの長い道のりや研修医時代は色々な科をめぐり見聞を深める機会があること、その中で毎日新しい困難に出会い、なんとか日々を乗り切っていることなど、より身近に研修医を感じる話を聞くことができました。学生たちからはあの佐野先生でも無力感や大変さを感じるんだ、とその意外性に驚きの声も上がっていました。また暗記だけでなく、自分の頭で考えることを大事にすることが今の研修医生活を乗り切る上でも大きな糧となっている、と今の高校生たちの学びにもつながるテーマになりました。
15期生(国立理系・国立文系・国立医系・私立医系)
現在、大学3年生となった15期生の4名には、「大学生の生活」というテーマでお話を聞きました。それぞれ進学した大学も学科も違い、日々の過ごし方も千差万別でしたが、みな一様にメリハリが大事であることを強調していました。高校生と大学生の違いの1つとして、自分の時間を自由にコントロールできることが挙げられ、そのためには自分の意志でタイムマネジメントする必要があり、主体的に自分の生き方を作り上げていくことが愉しそうでした。また、時間が自由であるからこそ、自らの興味の赴くままに、部活動、サークル、アルバイトなど、色々なことに挑戦し、見識を広げることができる、大学という場の懐の深さを感じることができました。現役高校生たちからは早く大学生になりたい!!、大学には色々な可能性があるんだなあーという声が聞こえてきました。
座談会
懇親会
参加した生徒たちの声
- 何事にも、些細な事でも疑問を持つことの大切さ。ふと持った小さな疑問が、その先の選択に大きく関わる可能性があるんだなと思いました。
- 自分の思っている事を発信するには様々なアプローチがある。外資系はやっぱりアメリカンでとても魅力を感じた。特に常に自分の将来のことを考えていて、人生を悔いのないものにできそう。
- 研修医の生活がリアルにわかったので、楽しかったです。1年目だと分からないことが多くて大変だということがわかりました。
- 将来は本当に色々な道があることを改めて知りました。文系からも外資系の企業に入る人がいる。自分のやりたい事をみつけてどんどん進んでいく事の大切さを知りました。
- 広い視野を持つことの重要性がわかったような気がする。一概に一つだけの考えに縛られずに、いろいろな人の考えから自分の将来を決定したいと思った。
- 学校や学部によって、また個人によってもずいぶん大学生活が異なるものだということがわかりました。時間のあるときに、そのときできることをやることが大事だと思いました。
- どこにいても学ぼうとする姿勢を持つことで、自分の視野も広がっていくと思いました。
- ヴェリタスに入って同じ学校の子と比べても知らないことも多くて、他の学校の子も勉強が本当に好きな子が多いこの環境の中で、割り切ったり思い切ったりするポジティブな考えができなくなっていたのを自分でコントロールしてメンタルを鍛えようと思いました。
- 問題を見つけるという視点からの仕事というものを知ることができました。文系・理系にかかわらず、結びつく先は何でもありな面があるということ、基礎の大切さ(就活の際の)諦めない気持ち、探究心(留学/わからないことは周りにきく)
- 今は将来の職業を考えながら大学を選んでいるけれど、それによって職業が固定されてしまうわけではなく、卒業後に色々な道に進めることがわかりました。
- 将来は本当に色々な道があることを改めて知りました。文系からも外資系の企業に入る人もいる。自分のやりたいことをみつけてどんどん進んでいくことの大切さを知りました。
- 大学で学び、やりたいことも決まっていたのにもかかわらず、違う職場に行き、学びながら、働くのはかっこいいと思い、やりがいのあることだと感じました。
- すごい人から学んで成長し続けているという話が印象的で、これからの生活や勉強に向けての指針をいただけた気がします。また、勉強だけできるという今の高校生としての生活に感謝したいです。
- 高校、大学時代の様々な経験が結局将来にもつながるって色々な方から聞くけれど、あまりよくわかっていませんでした。すごく今自分が適当にやってしまっている文系の勉強とかが頭に浮かんでちゃんとやろうって思いました。私はすごく人に聞くってことが苦手なので、せっかく聞ける方々がたくさんいるのにもったいないことをしているなと反省しました。
- 大学でまなんだことは予想していた以上に後の社会人生活に影響を与えるのか、と知り驚きました。
- 今学んでいることが将来何に役立つかはわからないから、今色々なことに挑戦してみようと思った。
- はじめからすごくなくてもいい、という言葉。頑張ろうと思いました。
- ゴールに縛られすぎないこと。
- 日頃何気なく使っているものでも、誰かの上に成り立っていることを学べた。
- 周りにすごい人に囲まれているときに吸収する能力、自ら質問する能力を持っているのは大切だと思いました。
- 自分から檻の中に閉じこもりがちだったように、自分でも思うので、特に最後のバイトの件に衝撃をうけました。自分から殻を破って成長できる姿を見習います。
- 普段では聞けない研修医の1日のスケジュールや、カンファレンスの様子などが聞けて、医者って大変な仕事だとおもいました。
- 小さな失敗を気にせずトライし続けること、色々な人と触れ合うことの重要性。
- 「暗記100%にならないことの大切さ」を学びました。また他に話を聞く機会がめったにないリアルな研修医生活について聞けてよかったです。
- この間まで授業をうけていた佐野さんが、今研修医だということにまず驚いています。こんなに身近な人から、外科の研修の話を聞く日がくると思っていませんでした。医者は響きはかっこいいけど、1人前の医者になれるまでに、多難な道なのだと改めて感じました。佐野さんでさえお手上げ状態のことがあるのだと聞いて恐ろしくなりました。
- 勉強は100%暗記でないという話が印象的でした。理屈や意味を考えてこそ、本当の勉強だと思うし、理屈を理解すれば、楽しんで、勉強できるのかなと思いました。
- 医者になろうと考えたことも一時期あったので、医者になるまでの過程やテレビとかの都市伝説?との違いやイメージとの違いを知ることができたので、興味深かった。
- 研修医の方に大変そうだなあという大まかなことしか今まで知りませんでしたが、どういう場面で活躍していらっしゃるのかなど、知ることができました。
- 医者は学び続けることが大切なんだなと思いました。日々変わっていく患者さんや医療に対して、カンファレンスや勉強をして、学び続けることが医療を進歩させるアクセルになると感じました。
- 私は医学の道に進みたいと考えていたが、その道だけを見て、他の道の可能性を考えないということは視野狭窄しているのではないか、と感じた。いろんな人とであって、いろんな道を検討したいと思う。
- 医者ってやっぱり大変そう。けど、こうやって研修を頑張ってる先生がいるから、私たちは支えられてるんだと思った。
- 研修医はまだまだ医者へのスタートラインということ、大学生っていろんなことができるんだってこと(講師とかサークル立ち上げたりとか)
- 自由で楽しそうな雰囲気が伝わってきました。1日をどう過ごすかは一人一人に任されていて、自ら動くことが大切だと感じました。