ヴェリタスの自習室に通ってくる生徒たちを見ていると、なんだか幸せな気持ちになる。講師が生徒の質問や相談を受けている姿はすでに日常の光景になっているが、中でも受験生が楽しそうに通ってくる姿を見ると、羨ましくもあり、少し不思議な気持ちにもなる。自分の受験期といえば、某予備校に通い英語辞書を丸ごと暗記している名物講師が、端から単語と意味を暗唱するのをテープに録音し、一つでも多く覚えようと四六時中聞いていた。こんなつまらない詰め込み勉強も、当時の自分は「受験期だから仕方ない」と諦めていた。かたやヴェリタスの受験生はどうだろう。受験生なのになんだか楽しそうに集まってきて、なんだか楽しそうに議論して、時には友達の質問に答えたり、下級生の質問に付き合ったり、この余裕はどこからくるのだろうか。もちろん、目に見えない部分でのプレッシャーや大変なこともあるとは思うが、自分もこんなふうに受験期を過ごせたら、と思わずにはいられない。中学生、高校生という多感な時期に、「○◯のため」と半ば諦めて、つまらなかったり、嫌だったりする気持ちを抑えて勉強している子供達がいるとしたら、ぜひヴェリタスにきてほしい。ここには勉強を楽しんでしている仲間や講師がたくさんいる。この学びの空気感を体験した子達は、きっと受験を終えてからも学ぶことを楽しんで続けていけるのではないだろうか。