III  「解くための原理」を理解する

文章が作者から読者への伝達ならば、設問と解答は出題者と皆さんとのコミュニケーションです。春学期と夏学期を通じて蓄積してきた、文章がもつ論理展開の的確な把握法と、文章理解に奥行きをもたせる現代思想の理解を強力な後ろ盾として、文章の精確な読解を行うだけでなく、読み取った情報と自らの理解を、他社にわかりやすく伝達させてゆき技法を、この時期から磨きこんでいきます。冬学期から開始される本格的なテストゼミナールを前に、この時期は「出題意図の把握と適切な対応法」を中心に論じ、実際の問題を素材として使用しながら、個々の回答作成法を洗練させます。

8月 [夏学期集中授業]

夏学期に学習した現代思想の枠組を整備し、具体的な設問の要求を見抜くために実践的問題演習。全5講。