II 現代思想を理解するのに必要な知識を手に入れる
実は論理を身につけただけではまだ足りません。たとえば、「構造主義の限界」を論じた文章を読む際に、構造主義が何かわかっていないと当然内容はさっぱりでしょう。このような現代思想の基本的な理解を深めることは、とても重要なことです。逆に、様々なテーマについての背景的 な知識があれば、理解は大きく助けられます。また、これと並行してこの期間は、I の再確認・運用を繰り返し、「読むための原理」の定着を図ります。
センターのみ、私大のみの受験を考えているので、本番では択一型の問題しか出ないのですが、記述対策は必要あるのでしょうか?
択一型の問いに、確実な精度で答える為には、実は記述型の訓練が必要です。「次の選択肢の中から最も適当なものを選びなさい」が択一型の形式ですが、選択のための基準づくりなしには、結局は勘に頼ることになり、その日のコンディションによって成績がふらふらになります。記述対策はまさに、このく基準)作りの訓練として不可欠なものなのです。
4月
第1講 | 価値観の黒幕I – 科学と技術 |
第2講 | 価値観の黒幕II – 要素論 |
第3講 | 自然と人間の関係I – 理念とイデオロギー |
第4講 | 自然と人間の関係II – 合理性と非合理性 |
5月
第5講 | 近代から現代へI – 日常と非日常 |
第6講 | 近代から現代へII – 仕事と遊び |
第7講 | 日本論I – 文化の越境 |
第8講 | 日本論II – 日本と西欧 |
6月
第9講 | 自己へのまなざしI – 近代における自己 |
第10講 | 自己へのまなざしII – 自分を語るということ |
第11講 | 体の不思議I – 脳死と心臓死 |
第12講 | 体の不思議II – 私の身体は私の意志に従う? |
7月
第13講 | 歴史とは何かI – 「歴史」と「過去」に楔を打ち込む |
第14講 | 歴史とは何かII – 歴史を語る主体、読む主体 |
第15講 | 生と死I – 私が死ぬこととあなたが死ぬこと |
第16講 | 生と死II – 「正常」と「異常」 |