開講日
2020年1月？？日（？）
以後毎週？曜日 ？？:00～
高校世界史の全範囲を12ヵ月で講義・演習するコースです。前提知識は特に必要としませんが、常に 「なぜ」を考えながら講義を受ける姿勢を必要とします。世界史は重要な科目であるとしばしば言われています。しかし、暗記の世界史であったり、地域のバラバラな世界史であったりでは、世界史を学ぶ意味はありません。歴史の事象は決して独立して存在するものではなく、因果関係をもって相互に関連して存在しています。北海道の歴史から沖縄の歴史までを寄せ集めても「日本史」にはならないのと同じです。従って、歴史的事実の理解はもとより、その背景や因果関係を把握して時代の全体像をネットワーク的に理解することに意義があります。また、その手法を大学入学前に身につけることにこそ意義があります。特に世界史は、時系列的なタテの関係性が強く対象地域が限定される日本史と異なり、同時代の地域間のヨコの関係を扱う訓練を行いやすい科目です。この1年間で、大学に入ってから十分役に立つ学問の方法論を鍛えていきます。
あまりの膨大な量に、どう手をつけたらよいのでしょうか？
因果関係に注目すること、このことが暗記の為にも、入試対策の為にも、重要なことです。また、四大河文明からはじめるのではなく、中世もしくは近現代からはじめてみることも1つの手です。授業では、時間軸に沿った見方と空間軸に沿った見方、この二つの軸から因果関係を見つめ、まず知識を並べる棚をつくった後に、知識を入れていきます。この方法だと覚えることが苦痛でなくなります。