千葉大学医学部医学科
中嶋 汐音  さん(東邦大学附属東邦高等学校卒業)

骨組みを学ぶからこそ、考える頭が出来上がる

一つの軸があって、それを全部に適用できるように骨組みから教えてくれるので、事項の漏れが無い。例えばあまり出ないっていう理由で省くとそれが出たりするから、用例があって、「この文はこういう構造になっています」っていう説明じゃなくて、「こういう関係代名詞を使った文を書くためのルールはこうで、それの通りにやればできるよ」っていうのを教えてくれる。だから、あとは自分が書きたいこととか単語がわかれば、どんな文章でも書けるんです。で、例外とかを見つけたら、それは随時蓄積されていくけれど、それも授業ではある程度カバーしてくれていて。問題を解いていて文の形としては見たことないものが無くなりましたね。頻出だから教えるっていう選別の方法では無く、概念で教わるので、そのための頭が出来ていくんですよね。だんだん受験に近づいていくと、「これが〇〇だから…」とかを考えないでスラスラ読めるようになるけれど、意識してできることをいかに無意識的にやるかみたいなところを、量も含めてカバーしてくれるので、「授業に出て、考えて、解く」という流れの中で、理解が深まっていって秩序的に身に付いていっていることを実感しました。

緻密で濃い「考える力」は、友人との会話の中からも

例えば問題を解くテクニックを持っている子は、理解の深さと点数が逆転したりするんです。だから、「あの子すごいちゃんと考えて色々やってるのに、なんで、テストは私の方ができるんだろう」ってことに驚きました。受験の世界での「頭が良い」は「知能」のことだと思います。それは「点数を取る」ということと同義だと思うんですけど、実際ヴェリタスではそれだけじゃなくて考える耐性をつけることができるから、考え抜くための「知性」が身につくんですよね。ヴェリタスの友達ってほかの友達と比べると、「考える」という行為の基準が違う。緻密で濃いんです。ちょっと真面目な話をしても、「今いいよ、そんなの」とか言わないで、普段楽しく遊んでいるときと同じ温度で話してくれるので。自分が何か話したらそれに対して十の分量で返ってくるように、考えること、掘り下げることを持続して出来る様になりました。それは授業だけでは無く、ヴェリタスでの友達との生活で身についたことだと思います。